健康を増進する「医療ツーリズム」や、旅先で美容医療を受ける「美容ツーリズム」。そんなジャンルのインフルエンサーである米女性が先日、トルコを訪れたそう。その目的は、徹底的な健康診断でした。
米コロラド州出身のブリン・エリスさん(29歳)は、これまでに世界各地を医療や美容目的で訪れてきたという人物。そして、そんな彼女が今回選んだ旅先はトルコでした。
トルコは、医療ツーリズムや美容ツーリズムで人気の地。美容整形、植毛、脂肪吸引、豊胸などを目的に、多くの人々が海外から訪れています。
ブリンさんが今回トルコに行ったのは、健康診断を受けるため。血液検査や視力検査、内科検診といった基本の項目から、レントゲン、子宮頸がん検査、乳がん検査、骨密度検査など、30以上の項目について徹底的にチェックしたそう。いわばオリジナルの人間ドッグと言えるでしょう。
企業の従業員に健康診断の受診を義務づけている日本と異なり、米国では健康診断は個人の判断で行うもの。おまけに、米国は医療費が恐ろしいほど高いことで知られています。
今回ブリンさんがトルコで受けた検査内容を全て米国で受けたとしたら、百万ドル(約1億6000万円※)クラスの金額がかかっていた可能性があるとのこと。庶民が支払える金額ではありません。
※1ドル=約161円で換算(2024年7月5日現在)
しかし、トルコでブリンさんが支払った金額はたったの810ドル(約13万円)。トルコまでの飛行機代や現地のホテル代などを考えても、格安で済ませられるのです。
トルコは物価が安く、それなのに医療水準は高いとのこと。そこで、米国のみならず、欧州各国などからもトルコに医療や美容目的で訪れる人がとても多いのです。また、米国のお隣、メキシコも米国人の医療ツーリズムの行き先としてメジャーなのだとか。
日本人の感覚では、「人間ドッグや健康診断のために、わざわざトルコに行く」なんて考えられないことかもしれません。でも、米国などの高額な医療費を知れば、納得できる選択と言えるのではないでしょうか?
【主な参考記事】
New York Post. I flew to Turkey for an $810 full-body health scan that would have cost ‘zillions’ in the US. July 2 2024