猫を飼っている家庭では、ソファやカーテン、壁紙、柱、床などがボロボロになっているかもしれません。猫がそのような物で爪とぎをするのはどうしてでしょうか?
トルコのアンカラ大学の研究チームは、猫が家具などをひっかく原因について調べることにしました。猫を飼っているフランス人1200人以上に対して、飼い猫の普段の様子やひっかく行動について質問。飼い主の家庭環境や生活スタイルについても聞き取り調査を行いました。
その結果、猫がひっかく行動を起こす主な原因はストレスだとが分かったのです。特に小さな子どもがいる家庭では、子どもの存在が猫のストレスを増やし、ひっかき行動を引き起こしている可能性があると言います。
また、飼い主が頻繁に夜に活動することも、猫のひっかき行動の一因になっているそう。猫は本来、夜行性の動物ですが、日中にアクティブに動けば人間の生活スタイルに適応できるようです。しかし、日中の刺激や社会的な交流が不十分だと、夜に遊んだり壁や家具などをひっかいたりする可能性があるというのです。
この調査を行った研究者は、猫のストレスを軽減させる方法として、高い位置から周囲を観察できる場所や安全な隠れ場所を猫に用意してあげることを紹介しました。さらに、十分な遊びの時間を作ることも大切だそうです。
また、もし猫が家具などをひっかいて困っているなら、猫が頻繁に通る場所やお気に入りの休憩スポットの近くに爪とぎを置くといいとアドバイスしています。
【主な参考記事】
Daily Mail. Revealed: The triggers that make cats scratch your furniture, according to scientists. July 3 2024