気温が低くなると外干ししても洗濯物が乾きにくく、かといって部屋干しするとニオイが気になるし……とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
特に、乾きにくいタオル類は、しっかり乾かしたつもりでも、使うときになるとイヤなニオイが発生していたり、濡れた途端にニオイ戻りしてしまったりと、生乾き臭が発生しやすくなります。
今回は、この時期気になるタオルの生乾き臭を防ぐ3つのポイントを、ランドリースペシャリスト一條 徹が紹介します。意外と知らないタオルの干し方もイラストでわかりやすく解説していますので、ぜひマスターしてくださいね。
ポイントその1.洗剤は「抗菌効果」があるものを選ぶ
まずは「洗剤選び」。イヤな生乾き臭を抑えたいなら、「部屋干し用」「抗菌剤配合」と表示されたものを選びましょう。生乾き臭の原因は雑菌の繁殖なので、抗菌効果のある洗剤で洗うだけでニオイの発生を抑えることができます。酸素系漂白剤を一緒に使うのも効果的です。
ポイントその2.干す前に振りさばいてパイルを立てるべし
干す前のひと手間で、乾きの速さや乾いた後の感触も変わってきます。タオルは洗濯後、パイルが寝てしまっているので、干す前に10回ほどバサバサと振りさばきましょう。こうすることで、寝てしまったパイルが立って乾きやすくなり、乾いた後もふっくらとした肌触りに戻せます。
繊維にハリを与えてふっくらとしたボリュームを出す洗剤を使うと、パイルが立ち上がりやすくなるので、タオルやタオルケットなどを洗うのにオススメです。
ポイントその3.速く乾かせる干し方を覚えておこう
最後に、「干し方」も要チェック。いくら抗菌効果のある洗剤を使おうとも、乾くのに時間がかかってしまうと、そのあいだに雑菌が繁殖してニオイを生み出してしまいます。生乾き臭は5時間以上湿っていると発生しやすくなるといわれているので、洗濯後5時間以内を目安に、なるべく速く乾くようにするのがニオイを生ませないポイントです。
ピンチハンガーを使う場合は、二つ折にしたり四隅を留めたりせず、蛇腹にしたり中心を空けて囲うように干すと、より速く乾きます。
衣類用ハンガーを使う場合も、なるべく重なる部分ができないように干しましょう。オススメは「マント干し」。二つ折で干すよりも速く乾きます。
このとき、扇風機やサーキュレーター、エアコン、除湿器などを使って風を当てるようにして乾かすと、より速く乾きます。部屋干しの際の強い味方ですので、部屋干しが多い方は1台用意しておくとよいでしょう。
乾燥機をお持ちの方は、乾きにくいタオルだけでも乾燥機を使うのがオススメ。回転させながら乾かすことで、パイルが立ってふんわり仕上がります。
タオル類は、季節を問わず毎日使うものだけに、なるべく清潔にしておきたいもの。上記のポイントを押さえて、生乾き臭を生まない洗い方・干し方を心掛けてみてください。
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