雑貨・日用品
2020/11/18 11:00

出前のラップは、なぜピタッとくっつくのか……。業務用ラップフィルムの秘密

業務用ラップのカッター&包装の秘密に迫る!

ーー塩ビ、ポリいずれも三菱ケミカルでは主に「業務用」として展開されているそうですが、カッターなども同時販売されていますね。

 

布施 はい。手動と電動があります。手動タイプはフタを開けてラップ巻をセットし、包みたい食品に合わせてラップフィルムを切り出していくもの。従来の「家庭用」ラップの構造が大きくなったようなものです。

一方、電動タイプは巻きたい食品にラップを巻いた後、底シール熱板という電熱の入ったボードに乗せます。電熱によってラップの底の部分を溶かすことで、ラップの粘着の密着性を高めるものですね。

↑「ダイアラップカッター」(三菱ケミカル)。手動式のカッター。フィルム幅250~500ミリに対応

 

↑「ダイアラッパー」(三菱ケミカル)。フィルム幅250~500ミリに対応。底シール熱板によって迅速かつ正確な「巻き」を行うことができます

 

↑ダイアラッパーを実際に使ってみました。まず、ラップを巻きたい食品をラッパー上部に置きます

 

↑そして手前からラップを引き出し、天地を巻きます

 

↑ラップを天地に巻けたら、たるみなどが出ないよう左右に引っ張りながら巻きます。最後に底シール熱版というボードに乗せて、ラップ裏面を溶かし、密着度を高めて完成

 

中務 また、弊社のラップフィルムには「太巻」「小巻」というラインナップがあります。「太巻」はフィルム幅250~500ミリまでのもので、飲食店やスーパーなどで使われている完全なプロユース。「小巻」業務用・家庭用双方に使われるフィルム幅150~450ミリのものですが、ただ、「小巻」でも業務用は外側にカッターがついているものが大半なんですよ。

↑一般的な家庭用フィルムが安全面から内側にカッターが付いているのに対し、業務用の大半は外側にカッターを装備。写真は業務用ラップ。ただし、前述の「ダイアラップエコぴたっ!」シリーズ(写真上)は、プラスチック刃を採用するなどの配慮もしています

 

中務 これは家庭では少々扱いに気を使いますが、1秒単位が勝負のプロの現場でのニーズに答えています。そのラップフイルムが「業務用」なのかどうかを判断する際は、この「カッターが外に出ているかどうか」を見ると良いかもしれません。

 

あらゆるニーズに呼応すべく進化し続けるラップフィルム

ーーここまでのお話を伺い「業務用ラップ」の特性がよく分かりました。最後にラップフィルムにまつわる今後の展望や思いをお聞かせください。

 

中務 ポリのラップフィルムは、常に改良を重ねていて、最近では「冷凍状態でも柔らかさを保って破れにくいフィルム」を上市しました。それまでのラップフィルムは耐冷性が弱く、例えば冷凍すると、破れやすくなるところがありました。しかし、ポリの配合や原料を見直すことで、こういった耐冷性に特化した製品の開発にも真摯に対応しており、今後もその姿勢は変わりません。

 

布施 そして、当然のことですが、安全面での配慮もしっかり行っています。今年6月に、改正食品衛生法が施工されましたが、この基準にも適合させ、その上での品質向上を図っています。今後も弊社のラップフィルムをお使いいただく方のご要望をお聞きし、常に新しい製品を作り続けていきたいと思っています。

↑材質などの専門用語が飛び交うため、門外漢にはとっつきにくくもあるラップフィルムの秘密を分かりやすく解説してくださった布施さん、中務さん

 

業務用ラップフィルムにはこんな秘密が隠されていました。コスパにも優れた業務用ラップフィルム、業務用品店やネット通販でも購入が可能です。興味のある方はぜひチェックしてみてください!

 

撮影/我妻慶一

 

 

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