3. フードロス減!量り売りコーナーで必要な分だけ買える
1階の食品フロアでは、食に関するあらゆるサービスが受けられます。注目すべきは、東京有明店が他店に先駆けて行う「食品量り売り」コーナー。必要なものを必要なぶんだけ買い、フードロスを防ぐという目的で誕生した新しい試みです。コーヒーや雑穀、ナッツ、ドライフルーツなど50種類以上の食品を、20g以上から1g単位で購入できます。コーナー内には、各食品の特徴やおすすめの食べ方を書いたブラックボードが設置されており、おいしく食べるためのヒントをもらえます。
同コーナーではクッキーやおかきなどお菓子の量り売りも。おつまみやおやつなど、自分で好きなものを選んで好きなだけ買えるのはワクワクしますね。
東京有明店で行われているフードロス対策は、量り売りだけではありません。江東区と協力して行う「フードドライブ」活動もそのひとつ。賞味期限2ヶ月以上の未開封の食品を店内設置の回収BOXに入れると、江東区やフードバンク団体を通じて福祉団体・施設に届けてもらえます。
新鮮な野菜や果物がずらりと並ぶ「青果」コーナーも見逃せません。他店舗でも人気のケールや有機ほうれん草、有機小松菜などは地域の生産者から直接仕入れており、その野菜を目当てにわざわざ足を運ぶ飲食店経営者もいるんだとか。隣接するキッチンカウンターでは、専門スタッフが健康をサポートするレシピや農家直伝の食材の保存法などを提案してくれます。
4. 洗剤の量り売りや古着回収でお得にエコ活動
3階では、衣料品を中心に、化粧品や文房具など生活雑貨が広く取り扱われています。なかでも興味深いのが、東京有明店の限定サービス「洗剤の量り売り」。「衣類用洗剤」や「食器用洗剤」などの肌と環境に優しい洗剤4種と、キッチン等の掃除に活躍する「アルカリ電解水クリーナー」を、100ml単位で好きな分だけ量って購入できるんです。使用する容器は、無印良品の使い切った洗剤ボトルのほかに、空のペットボトルでもOK。エコに貢献できるのはもちろん、詰替用の商品を買うより1割程度お得になる場合もあるのがうれしいポイントです。
同フロアの「刺繍工房」コーナーの一角には、東京有明店が江東区と協力して行う古着回収のステーションが置かれています。古着の回収とリサイクルは他店舗でも行われていましたが、持ち込めるのは無印良品の商品に限られていました。ところが東京有明店では、無印良品以外の繊維製品も持ち込みOK。スタッフに声をかけてから回収ボックスに古着を入れると、再生原料を使った軍手がもらえます。
3階で行われている環境への取り組みはほかにも。これまで、靴下やストールの陳列用フックやインナー用パッケージはプラスチック製のものが基本でした。東京有明店では他店に先駆けてこれを見直し、プラスチック原料を中心としたパッケージをなくす、もしくは再生紙などの代替素材に変更。包装容器のプラスチックを20%削減したエイジングケア化粧水を販売するなど、ゴミをへらすための様々な工夫がなされています。
5. 買い物の合間に飲食スペースでひと息つこう
お買い物に疲れたら、焼き立てのパンが味わえる「MUJI Bakery」でひと息つきましょう。
注目はなんといっても、ここでしか味わえない「カレーパン」(240円)。10種のスパイスのキーマカレーをターメリックを練り込んだモチモチ生地で包んだ揚げカレーパンは、東京有明店の名物になること間違いなしです。
そのほか、季節の野菜や果物を使用したジュースを販売する「ジューススタンド」や、体に優しいデリとスイーツを味わえる「Cafe&Meal MUJI」も併設。買い物の合間の休憩に、ぜひ立ち寄ってみてください。
代表取締役会長の金井政明さんによると、今後全国の政令指定都市に同じようなコンセプトの大型店舗を作っていく予定だそう。東京有明店はそのモデルとして誕生したのだと言います。地域とそこに暮らす人々に寄り添う無印良品の革新的な取り組みを、東京有明でひと足先に体験してみてはいかがでしょうか?