本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。
【#愛用品 20:ジェラートピケのティッシュボックス】
●起
我が家では、ぬいぐるみに名前をつける習慣がある(これは、ティッシュボックスだが)。左のしろくまの名前は「しろ」さん。そのままだ。一方、右側のねこの名前は「てつお」。妻がコロナ前にたまに通っていた新宿二丁目のゲイバーのマスターの名前だ。落差!
●承
無味乾燥になりがちな生活に癒しが欲しいと妻が選んだ両者。名前をつける段になって、妻が「最近会えていない人の名前にしたらどうかな?」ということで「てつお」になった。僕は会ったことがないのだが、めちゃくちゃイイ奴らしい。
運用ルールはひとつだけ。名前で呼ぶこと。「ティッシュ取ってではなく、てつお取って」「ティッシュ交換してではなくて、てつお交換して」。まもなくひと月が経とうとしているが、僕も娘もすっかり慣れた。
●転
さて、名前の力とはすごいもので、毎日てつおの名前が山田家ではキャッチボールされる。キャッチボールのついでに「てつおは元気にしてるかなぁ」とてつおを思う会話が広がる。なんかもう、てつおが日常に入り込んでいる。
その勢いで妻はてつおにLINEする。元気らしい。一方的なコミュニケーションじゃないのもいい。ティッシュボックスに名前をつけて呼んでいるだけなのに、人生において、何かとても大切なことを学んでいる気がする。
●結
ちなみにてつおは、背中に取り出し口がついているので、気が抜くとうつ伏せになっている。ソファの色と同色なので油断すると、お尻で踏み潰しそうになる。初対面のときには、そんなエピソードから入ろうと思う。そんな話が、対面で、お店でできるような日が早く戻ってきて欲しい。
あ、ジェラピケらしく、触り心地はとてもいい。深い意味はない。
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