雑貨・日用品
2021/10/26 22:00

「ルアー」のようで巻き取る動作と音がクセになるメジャー【愛用品コラム89】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品 89:「リールメジャリングテープ」】

●起

家の中を勝手に彷徨う日用品・雑貨というのがある。例えば、リモコンや、爪切りや、体温計や、毛抜きや、備蓄用乾電池や、スリッパやetc……彷徨うとか何とか言ってるが、片付けができていない自分のせいなのだが。

 

●承

メジャーもそのひとつである。日常生活においてメジャーを使って長さを測る行為は、正確さが求められる作業をしているときだ。家具や家電を買うときに置けるか確認する。粗大ゴミを捨てるときに規定のどのサイズに該当するか調べるなど、間違えると後悔したり、迷惑をかけたりすることになる。そしてメジャーもまた、使いたいときに大体ない。

 

だったら、分母を増やせばいいじゃない?というズレた発想で買ったのがこのメジャーだ。メジャーの母数が増えれば、元の場所になくても出会える可能性は上がる。「ギミックの効いたやつないかな?」ぐらいの気持ちで購入したが、いい意味で裏切られた。

 

●転

本商品、ブランド名からわかるように釣りのリールを模したアイテムだ。引き出したメジャー部を巻き取るときは、よくあるボタンを押すと自動的に巻いてくれるタイプではなく、本物のルアーのようにグルグルと巻いていく。この巻き取り音が気持ちいい。「カチカチカチ」と金属の小気味の良い音が奏でられてずっと巻き取りたくなる気分になる。

 

●結

使い勝手だけを考えれば、ボタン式のほうが圧倒的にラクだ。ただ、これは測るという行為を楽しくしてくれる。特に、家具や家電を買うときは巻く回数が多いほど、大物を買おうとしていることになり、気分がアガる。粗大ゴミを捨てるときは巻きながら「お疲れ様でした」と労いの時間になる。

 

ちなみに、2機体制になってからはまだ、彷徨う事象は発生していない。気に入ったアイテムを見つけたから片付けようという意識が働いているのか、2個あると保管するスペースが明確に決まるから元に戻すのが習慣になるのか。ただ、このロジックに則れば、彷徨う日用品や雑貨は2個持ちが日々の生活のイライラを解消することになるかもしれない。

 

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