「Found MUJI」は、日本そして世界中から“いい日用品”を見つけ、そこに無印良品のエッセンスを加える取り組み。1号店が2011年青山に誕生し、現在全国の無印良品の17店舗の中で展開しています。今回は、その取り組みと人気アイテムを紹介!
※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。
出会い、発信、そして継承ーー「Found MUJI」という活動
無印良品の取り組みのひとつである「Found MUJI」は、世界各地の暮らしのなかで、廃れることなく使われてきた“良品”を見つけ出すという活動。“作る”ではなく、“探す”、“見つけ出す”ことに重きを置いてモノづくりをしてきた無印良品ならではのプロジェクトといえます。企画メンバーが現地を訪れ、出会った品々をそのまま販売したり、現代版にアレンジしたりしたものが店頭に並びます。オンラインショップでも購入可です。
「世界中から“いい日用品”を見つけ、独自のエッセンスを加えることで生活に取り入れたいモノを必要な形に見直す。そんな弊社のモノづくりの概念を『Found MUJI』という言葉で表し、活動範囲を広げてきました。まず、担当者が企画ごとにテーマを決め、関連する国や地域を巡ります。現地を訪ね、その地域で当たり前に使われている日用品を調査。生産者の元へ赴き、材料や製法、どのように使われているかを取材して商品化を吟味します。これまでに訪ねた国や地域は30以上。昨年、1号店の青山店が10周年を迎えたことを記念し、旅の軌跡をまとめた『Found MUJI BOOK 2011—2021』を創刊しました。こちらでも『Found MUJI』の“眼”を楽しんでいただけます」(良品企画 企画デザイン室・片岡義弘さん)
「Found MUJI」のアイテムには、無印良品のモノ選びに対する世界観が色濃く投影されています。異国の暮らしに思いを馳せながら、商品との出会いを楽しみたいですね!
その1 これに入れるだけでおうちカレーが本場感アップ
ステンレスカレーポット
690円(約φ12cm)
開発担当者がインドの金物屋街を訪ねた際に見つけた、カレーポットを参考に商品化。中央に膨らみのある形状はインドの金物に見られる特有の輪郭とのこと。厚手のステンレス製で丈夫なのもうれしい。自宅にいながら本場の気分を味わえます。
その2 シンプルなのにオシャレなフランス発の文書保管ボックス
コシャー箱 大・縦開き
1800円
フランスの公的機関や公立図書館などで、公文書を保管するために使われているファイルボックスがモデル。硬質紙をタッカーで留めたシンプルな作りですが、品のある佇まいが魅力です。雑貨類や子どもの絵の保管にも便利。
その3 グラスに、食器に、花器にもなる! シンプルゆえ用途は色々
ボデガ
490円(小)、550円(中)、590円(大)
軽くて手なじみがよく、美食の街として知られるバスク地方では定番のグラス。空気を入れながら高い位置から微発砲のシードルなどを楽しむのがバスク流だそう。飲み物はもちろん、小・中サイズはおつまみやデザートを入れても映えます。
その4 自然の風合いを生かしどんな空間にも馴染む天然素材のバスケット
ティロブオーバルバスケット
1500円(小)、2500円(大)
「ティロブ」とはフィリピンに自生するシダ科のツル植物で、その丈夫な性質を生かして作られたバスケット。小は果物やお菓子、大は雑貨やおもちゃ入れにちょうど良いサイズ。部屋にひとつあるだけでオシャレ感アップ。
その5 透明感のある青が目を引く普段使いできる食器シリーズ
青白磁 鉢
790円(約φ15.cm)
青白磁 レンゲ
490円
青白磁は、磁都と称される中国・景徳鎮で発展。日常使いできるよう模様は入れず、淡青色とシンプルなフォルムが料理を引き立てます。丸皿やマグカップ、ポットなど全4アイテムを展開し、組み合わせて購入するのも◎。
その6 脱・生活感を叶えるナチュラル素材の洗濯カゴ
バクバクランドリーバスケット
2900円
東南アジア原産の天然素材・アバカを透かし編みしたバスケット。“バクバク”とは、アバカの表皮のことで、あえて色の選別はせずに自然の風合いを生かしています。魅せる収納として、キッチンやリビングで使うのもオススメ。
その7 柔らかな牛革カバーは使い込むほど味わい深く変化する
牛革クラフト紙ノート
950円
表紙のカバーに牛革を使用。中のクラフト紙と革のカバーを一緒に裁断することで、切りっぱなしの味わいある雰囲気に。文庫本より少し大きめのサイズ感で持ち歩きにも便利。ノートは160枚で罫線がなく、自由に書き込めます。