雑貨・日用品
2022/12/1 19:30

プロの職人が感動! パナソニックの「電動工具」が凄まじいワケ

パナソニックが、昨年から注力しているジャンルがあります。それが、インパクトドライバー・ドリルドライバーなどのプロフェッショナル向け電動工具。2021年に発売された、直感的な操作が可能な新ブランド「EXENA」が、建設などの現場で働く職人たちから高い評価を得ているのです。その秘訣と、2023年に発売される新商品について取材しました。

 

業界に旋風!激狭空間も穴開け可能なアタッチメント

EXENAシリーズの唯一性として、「ATTACH8」という多種多様なアタッチメントがあります。ネジ締め、穴開けに用いられる工具・インパクトドライバーやドリルドライバーに装着するアタッチメントは、それぞれが業界初の機構を備えています。

↑2021年に発売されたアタッチメントのひとつ「アングルアタッチメント」。45度刻みの8方向に向けてアタッチメントを固定することができ、ネジ締め・穴開けのバリエーションを大幅に広げる。8方向に向けた”固定”が可能な機構は業界初

 

↑「スミ打ちアタッチメント」は、ドライバーの回転軸を上側にずらしてくれる。スペースのない天井ぎわなどでの施工で活躍する。これも発売は2021年

 

↑プロの職人による、アングルアタッチメントのレビュー。アタッチメントの便利さのほか、本体のコンパクトさを称賛し「いいよね、これ!」と語っている

 

ケーブルの切断、圧着に対応する新アタッチメントが発売予定

これらに加え、2023年1月には、新たなアタッチメントが発売予定。それが「圧着アタッチメント」と「ケーブルカッターアタッチメント」です。配電盤などへの配線施工で用いられる圧着工具やケーブルカッターは手動工具では、作業に大きな力が必要です。

 

電動工具のアタッチメントを使ったとしても、ひとつひとつのアタッチメントが大きく、持ち運びの手間がかかっていました。こういったことが現場で働く職人の負担となり、作業効率が上がらないことが問題になっていたのです。

 

↑圧着アタッチメント(下)とケーブルカッターアタッチメント

 

そこで開発されたのが、圧着、切断に対応したこれらのアタッチメント。インパクトドライバーに装着するだけで使えるうえ、作業転換時に交換するのは軽量化されたアタッチメントパーツのみなので持ち運びの手間が軽く、しかも電気の力で圧着、切断ができるため、作業に必要な力も当然小さくなります。従来にもこのようなアタッチメントはありましたが、本製品は軽量化が進んでおり、ワンタッチで装着可能という点では業界初。サイズも小型化しました。

 

↑ケーブルカッターアタッチメントで、実際に電源を切るところ。太い線が瞬く間に切れていく

 

↑従来機(右)と新型機(EXENAシリーズ)の圧着アタッチメントをインパクトドライバーに装着し、横に並べてみた。サイズはそれほど変わらないように見えるが、バッテリーやインパクトドライバー本体、アタッチメントが非常に軽量化されており、片手でも持ちやすい。アタッチメントの質量は、圧着アタッチメントは1.6kgケーブルカッターアタッチメントは0.8kg

 

↑従来機(左)と新型機のケース。従来機では消費電力が大きかったため、ケース内に充電器を入れて持ち運ぶ必要があった。しかしEXENAシリーズでは電力効率がアップしたため、替えのバッテリーひとつを持ち運ぶだけで1日の作業が可能だという。必然的に、ケースも小型化、軽量化した

 

↑プロの職人による、圧着アタッチメントのレビュー。圧着作業の速さに感嘆している様子がうかがえる

 

唯一性を追求することで、他社に負けない製品を生み出す

パナソニックの担当者は「唯一性を追求することで、他社に負けない製品を開発することに力を注いでいる」と語っています。業界初の機構を搭載したアタッチメントの開発や軽量化に注力した製品開発は、まさにそれを体現した存在といえるでしょう。

↑2023年の1月に数量限定で発売される、インパクトドライバー特別色プレミアムモデルのEZ1PD1。現場の職人がよく好むというゴールドを差し色に採用した。アングルアタッチメントとスミ打ちアタッチメントが付属して、価格は10万980円

 

あまり馴染みのない人が多いであろう電動工具。そんなところにも、現場目線での製品開発を続ける、メーカーの努力があるのです。