サバ料理しかないのに、予約しないと入れないほど人気の店があるのをご存知でしょうか。それが「とろさば料理専門店 SABAR」。
ウマすぎて3年で12店舗を出店し海外進出も決定!
2014年に大阪の福島で創業という比較的歴史の浅い飲食店ですが、オープン直後から人気に火が付き、同年7月には大阪・天満に2号店、12月には京都の烏丸に3号店を。そして2015年の3月8日(サバの日)には東京進出し、恵比寿に4号店を出店。
その後も都内では激戦区の日本橋に銀座、関西では神戸や京都桂川に次々オープンするなど快進撃は続きます。2016年に入ってからも、3月7日には大門に12号店が誕生。またJR西日本と共同で市場調査をしたり、今年7月にはシンガポールに海外1号店が決定したりと勢いは止まりません。
サバだけを扱うというある意味マニアックな同店が、なぜここまで人気なのか。運営元である「株式会社鯖や」の右田考宣社長に話をうかがいました。
「まずは圧倒的なおいしさ。コンセプトが“まだ出会ったことのない『とろさば』との出会いの場”なのですが、多くのお客様が『いままで食べたサバとはおいしさが全然違う』と驚かれます。これは素材によるところが大きいのですが、青森県八戸の『八戸前沖さば』という国内屈指のブランドを使用し、なかでも脂質含量が21%以上、魚体550g以上のもののみをとろさばとして提供しているからでしょう」(右田さん)
食べてみると、脂の乗りがケタ違いでうまみも濃厚です。マグロでたとえるなら、普通のサバがトロならとろさばは大トロ。また同店の寿司や刺身はひときれが分厚く大きいので、食べごたえも抜群です。確かに、これだけウマいサバはほかではなかなか味わえないでしょう。記憶に強く残るとともに、だれかに教えたくなるレベルです。
ユニークな取り組み“サバ”イバルに注目!
おいしさだけではありません。右田さんはとろさばをより広めるために、自らが広告塔となって宣伝活動を続けてきました。SABAR自体も、もともと持ち帰りや通販専門で営んでいた「鯖寿司専門店 鯖や」の商品以外でとろさばを知ってもらうためにはじめた事業です。
「サバだけというニッチな店ですが、それがむしろ個性になっているのだと思います。また舌だけでなく、目や耳にもうったえて五感でサバを楽しんでいただきたい。そのために新聞やキャラクターを作るなど様々な方法でPRしてきたのですが、そんな取り組みもお客様に愛されるきっかけになったと思います」(右田さん)
そう。同社の取り組みを見てみると、面白いアイデアが随所に散りばめられています。そのひとつが38(サバ)という数字なのですが、各店の席数を38にしたり営業時間を11:38からにしたり、毎月3日と8日を感謝デーにしたりと実にユニーク。ほかにもあるので例を見てみましょう。
またテーマソングを作ったり、「サバイク」や「サバス」といった独自デザインの乗り物で全国を走るなど、そのこだわりはハンパではありません。今後の展望を聞くと「個人としてはそこまでの拡大を考えてはいませんが、サバのことを考えるともっとアピールしなければなりませんね」と熱く語る右田さん。やはりサバにちなんで38店舗を目標に活動していくとのことですが、そんなSABARの“サバ”イバルにこれからも期待したいです!
【SHOP DATA】
SABAR 東京恵比寿店
住所:東京都渋谷区恵比寿西1-30-14 B1F
アクセス:地下鉄日比谷線 恵比寿駅 4番出口 徒歩5分
営業時間: lunch11:38~14:30 dinner17:00~23:38
定休日:日・祝
【URL】