ここのところ寒い日が続き、いよいよオジさんにとってはつらい冬の到来を予感させます。中高年になると寒い冬は外出するのがイヤになり、なるべく家に引きこもっていたい……。そんな折、「冬の暮らしを快適にする商品をピックアップしたので、見に来ませんか?」と、アイリスオーヤマの広報さんからお誘いが。アイリスオーヤマといえば、近年、家電分野が好調で、業界でも話題です。これは面白そうだ……というわけで、後楽園や東京ドームにほど近い、同社の東京オフィスを訪ねてみました。
注目製品その1
仕事に、趣味に大活躍! 和室で使えるLEDランプ
まず最初に紹介されたのが10月10日発売の「丸型LEDランプ」です。ペンダント型やシーリングライトなど、これまで蛍光管を使ってきた照明器具がそのまま使えるLEDランプです。「『いま使っている照明器具が気に入っているので替えたくない。そのまま使えるLEDはないのか?』という問い合わせが多数あったため、商品開発したものです」と、広報さんが説明してくれました。
アイリスオーヤマ
丸型LEDランプ
実売価格3456円~
新製品は、30形+30形相当から32形+40形相当まで4サイズ。それぞれに昼光色/昼白色/電球色の3種類、さらに電源コネクターの形状が異なるシーリングライト用とペンダントライト用を用意しており、合計24モデルの同時発売となります。1本で蛍光管2本分の明るさがあるので、蛍光管からの買い替えは1本だけでOKです。消費電力は蛍光管の約53%と省エネで、例えば30形+40形の場合、蛍光管なら年間電気代は3672円ですが、LEDにすると1701円と1970円安くなります。
特徴的なのが、面倒な配線なしに従来の蛍光管用器具に取り付けられること。これは、LED管と電源コネクターの間に、変圧のための回路を搭載したボックスを挟むことで実現しました。LEDになるとグロー球とナツメ球は外すので常夜灯がなくなりますが、このボックスに常夜灯機能を内蔵してあるので、夜中にトイレに起きた時も安心です。なお、変圧ボックスには磁石が付いており、照明器具に張り付けて使用します。
付属のリモコンで5段階の調光が可能なのもポイント。筆者の場合、原稿を書いたりギターを弾いたりフィギュアを磨いたりと、仕事と趣味を満喫する書斎は和室なので、照明は和テイストのペンダントを使っています。もし、こちらを使ったとすれば、仕事をする時は最大限に明るくし、ウイスキーを飲みながらフィギュアを磨くときは照明を落とす、という使い方ができますね。また、リビングのシーリングもこちらに替えれば、家族でビデオを見るときや食事をするときには落ち着いた明るさにすることができます。
さらに、LEDのチップサイズを極限まで小さくすることで、丸管全体が光る広配光タイプなのも大きな特徴です。これにより、上方向にも光が届くので、天井やペンダントライトの上部に光が反射することで部屋全体を明るくすることができます。
注目製品その2
衰えた手首にうれしい1.2kgの軽量紙パック式掃除機
アイリスオーヤマ
極細軽量スティッククリーナー KIC-SLDC4
実売価格2万1380円
次に紹介されたのが、10月12日発売の新製品「極細軽量スティッククリーナー KIC-SLDC4」。本体重量約1.2kgと超軽量の紙パック式クリーナーです。
最近のスティッククリーナーはスタイリッシュなので、いちいちクローゼットにしまわずに部屋の片隅に立てかけて置き、ちょっと気になったときにヒョイと使えるのがよいところ。でも、サイクロン式は重く、手にかかる負担が大きい……。年を取ると握力は衰え、手首の力もなくなってくるので、その重さが結構こたえるのです。
その点、本機は約1.2kgと本当に軽く、筆者のような体力の衰えた中高年も気軽に使えます。紙パック式でダストカップの面倒な掃除が不要で、ゴミがたまったらポイッと捨てるだけなのもラク。紙パックは25枚入りで498円(税別)と安いのもアイリスらしいですね。
何より感心したのが収納方法。高級スティッククリーナーのなかには、ベースを壁にネジ留めし、そこに引っかけるタイプのものがありますが、壁にネジ穴を開けるのは抵抗があるし、薄い石膏ボードでは重いクリーナーを支えられないため、補強のためにホームセンターでアンカーを買う必要があります。これは、なかなか面倒ですよね。
その点、本機にはスタンドと壁置きパーツが付属しており、この壁置きパーツは両面テープで壁に貼り付けられるので、壁を傷付ける必要がないのです。本体の裏に磁石を内蔵しており、この壁置きパーツに磁石の力で貼り付けます。本体が軽いからこそできることですね。また、この磁石のおかげで、冷蔵庫などの横に貼り付けることもできます。狭い我が家で置き場所に困らないというのは大きな魅力です。
注目製品その3
「スパイラルドライ気流」で濡れたスーツもよく乾く衣類乾燥機
アイリスオーヤマ
実売価格1万1660円
さらにもう一つ新製品。10月13日発売の「衣類乾燥機 カラリエ KIK-C510」です。下部の小型ファンから出る温風を上部のワイドファンで遠くに届ける「スパイラルドライ気流」で効率よく乾かす仕組みです。高出力の乾燥ヒーターを採用することで、衣類を部屋干しする際、自然乾燥に比べて乾燥時間を約3分の1に短縮できるとのこと。
除湿機能はありませんが、そのぶん幅188×奥行き257×高さ342mm、重量約3.5kgと小型軽量なので、家中どこでも使えるのがメリット。手軽に移動して書斎、寝室、下駄箱、クローゼット、ロフトなど、湿気が気になるところに温風を送ることができるのです。ちょうど今のような秋の長雨の時期に、オヤジの濡れたスーツを狭い書斎で乾かすのにもぴったりです。
また、温風を使わない送風モードもあるので、エアコンの冷暖房を部屋中に届けるサーキュレーターとしても利用可能。左右90度の自動首振り機能も搭載しています。
【番外編】
足の激臭対策に! 玄関に常備できる「脱臭くつ乾燥機」
また、新製品ではないのですが、個人的に気になったのが昨年12月に発売した「脱臭くつ乾燥機 カラリエ SDO-C1」(5016円)です。というのも、オジさんにとって足がクサイのは大きな悩み。家に帰ると、娘に「足がクサイから近寄らないで!」としょっちゅう言われますし、居酒屋など靴を脱ぐ場合は周囲に迷惑をかけないかと緊張してしまいます。そのため、筆者は朝の出勤時と夜の帰宅時の1日2回、靴に消臭スプレーをふりかけてニオイを予防するのですが、それでもニオイはなかなか取れず、靴箱を娘たちと分けられてしまう始末。
その点、「脱臭くつ乾燥機 カラリエ」はその名の通り、靴専用モデルだけあって、幅137×奥行き101×高さ289mm、重さ770gとコンパクト。本機なら、小型軽量なので玄関に常備しておいて、すぐ使えますね。
「靴は、湿ったままではどんどん雑菌が繁殖してニオイが強くなります。汗を乾かすだけでも防臭になるのですが、本機は温風乾燥に加えて除菌効果のあるオゾンを放出しますので、より効果的にニオイ対策ができます」と広報さん。電気代は30分モードでたった2.9円なので、帰宅後に気軽に使えます。
さらに、ホースが左右で大きく自由に動くのもポイントです。一般的な衣類乾燥機に付属している靴用アタッチメントは左右の送風口の幅が狭いものが多く、例えば、ボアの着いた女性用ブーツや、足首の部分が厚いワークブーツやトレッキングシューズが二足同時に乾かせないことがあります。しかし、カラリエは自在ホースなので、厚手のブーツも左右同時に乾かせるほか、ホースを伸ばせばロングブーツの底まで温風を届けることができ、靴箱全体に温風を回すこともできます。
注目製品その4
娘へのプレゼントに最適な置き型ドライヤー
アイリスオーヤマ
実売価格4352円
最後に「これもどうでしょう?」と紹介していただいたのが、今年8月に発売した「ハンズフリードライヤー HDR-S1」。いや、オジさん、ハゲてるから! ドライヤーは必要ありませんから! 「奥様や娘さんにどうでしょう?」…ああ、そういうことですね。
なんでも、髪の毛を伸ばしている女性は、冬の寒い時期はなかなか乾かず、乾かすのを途中であきらめてしまうそうです。髪が濡れたまま寝てしまうと髪の毛にダメージを与えることは分かっているけど、洗面所は寒いし、10~15分以上もドライヤーを振っていると手が疲れるしで、途中でイヤになってしまうそうです。そんな不満に応えたのがこのドライヤー。リビングのテーブルの上に置き、暖かい(夏は涼しい)部屋でテレビやスマホを見ながら髪を乾かせるようになるというわけです。
リビングまで娘に占領されたら、お父さんがニュースを見られなくなるでしょ! 「大丈夫です。運転音を50dBに抑えているので、娘さんがドライヤーしてもテレビが観られます。髪をしっかり乾かせるし、家族だんらんもできて一石二鳥ですよ」。なるほど、クリスマスに娘か奥さんに買ってやれば、お父さんの株が上がるかな……?
これにて、いま絶好調のアイリスオーヤマへの突撃取材は終了。お手ごろなお値段ながら、ちょっぴり生活が豊かになる、ユニークかつ機能的な製品ばかりでしたね。和室で使えるLEDや、くつ乾燥機など、オヤジ的にうれしい製品にも出合えて幸せでした。今後も、同社のワクワクするようなアイテムに期待したいですね。
協力:楽天市場