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テニス
2017/3/26 22:00

こんなの取れっこない! テニスの“股抜き”ミラクルショットに拍手喝采

アメリカ・カリフォルニア州のインディアンウェルズで開催されたテニスの国際大会「BNPパリバ・オープン」。

 

男子シングルではロジャー・フェデラーが通算5度目の優勝を飾り、世界ランキングで6位に急浮上した。男子は96選手が参加した大会では多くの熱戦が繰り広げられたが、なかでも会場を大きく沸かせたスーパーショットがこれだ。

 

舞台は男子シングルスの2回戦、フアン・マルティン・デル・ポトロ対フェデリコ・デルボニス戦。第1セットの5ゲーム目、相手のドロップショットになんとか対応したデル・ポトロであったが、これを拾われ後方にふわりとしたロブを打たれてしまう。

 

ネット付近にまで出ていたためボールに食らいつくだけでも精一杯かに思われたが、なんと対戦相手に背を向けた状態で股の間からラケットを通す! すると、ボールはデルボニスの頭上を綺麗に越え、ベースラインの少し手前にぽとりと落ちポイントとなった。

 

テニスではボールを打つ際に回り込む必要があるため、前方から後方に振られた選手はこのように股抜きショットを狙うことがある。その多くは相手のコートに返すだけで精一杯という種類のものだが、これほど美しいロブでポイントになるケースは極めてレアである。

 

試合はデル・ポトロがセットカウント2-0で勝利し、アルゼンチン勢対決を制した。このショットは同大会の公式YouTubeチャンネルが選ぶ「ベストショット」の一つに選ばれている(00:22から)。

 

ちなみに、過去には錦織 圭も股抜きショットを披露している(02:50から)。

 

2015年に行われたロジャーズカップのダヴィド・ゴファン戦でこのミラクルショット! デル・ポトロの状況と比べるとやや余裕があったため、錦織はこの時フォアに回り込むことできたはずだ。

 

しかし、それでもあえて股抜きでのショットを選んだということは、相手の意表を突く狙いがあったのかもしれない。