3月25日、今年もドバイのメイダン競馬場で盛大に開催された「ドバイワールドカップ」。世界最高額の優勝賞金600万ドル(約6.6億円)を誇るビッグイベントは、1番人気のアロゲート(アメリカ)が快勝を収め、現世界ランキング1位の強さを見せつけた。
The world's best horse Arrogate wins the Dubai World Cup in style and has now earned more money than any horse has ever done before! pic.twitter.com/A0AqFts8a5
— Meydan Racing (@DRC_Meydan) March 25, 2017
4頭が参戦した日本馬は、アウォーディーの5着が最高。2011年のヴィクトワールピサ以来となる日本勢の同レース制覇はならなかった。ただ、この日同じメイダン競馬場で行われた別のG1レースでは、あの日本人オーナーの愛馬が見事頂点に立っている。
ドバイワールドカップの2つ前に行われた「ドバイターフ」は芝1800mのレース。過去にアドマイヤムーン(2007年)、ジャスタウェイ(2014年)、リアルスティール(2016年)の3頭が優勝した、日本馬にとって相性の良いG1だ。そして、今年もやってくれた。
WINNER – Race 7 Dubai Turf#Vivlos (JPN)
Trainer: Yasuo Tomomichi
Jockey: Joao Moreira
Owner: Kazuhiro Sasaki ??
? Mathea Kelley pic.twitter.com/Q8WKFiAs50— Meydan Racing (@DRC_Meydan) March 25, 2017
勝利したのは昨年G1の秋華賞を制した4歳牝馬ヴィブロス! 「大魔神」の愛称で親しまれた元プロ野球選手、佐々木主浩氏の持ち馬である。
しかも、勝ち方がまたすごかった!
ヴィブロスは4コーナー時点で後ろから3番手。最後の直線では内を突くも、抜け出すスペースがないと見るや鞍上のジョアン・モレイラ騎手はすばやく外へ持ち出す。そして怒涛の追い込み。佐々木氏の“伝家の宝刀”フォークボールのような切れ味で先行馬をすべて差し切った。
ドバイワールドカップには及ばないものの、こちらも優勝賞金は360万ドル(約4億円)! 現役引退後も野球解説者やタレントとして活躍している佐々木氏は、馬主としても見事な成功を収めている。