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2016/7/29 14:00

強くあり続けるための「戒め」でもある――IWGP王者オカダ・カズチカが語ったフェラーリへの思い【クルマ連載 第1回】

Get Navi web×新日本プロレス コラボ連載 第1弾

新日本プロレスの頂点である、第65代IWGPヘビー級王者として君臨するオカダ・カズチカ選手。「新日本プロレスにカネの雨を降らせる」と語ったことから、「レインメーカー」の異名を持っていて、190㎝を越える恵まれた肉体から繰り出される華麗な技は、プロレスファンたちを魅了してやみません。そして、オカダ選手は絶対王者としての強さだけでなく、イケメンレスラーとしても爆発的な人気を誇り、数多くの女性ファンを熱狂させているのです。

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↑レインメーカーのポーズを取るオカダ・カズチカ選手

 

そんなオカダ選手は、無類のクルマ好きとしても知られており、最近ではフェラーリの購入を決意したばかりだといいます。そこでGetNavi webでは、クルマ好きのオカダ選手に様々なクルマを楽しんでもらおうという企画を提案。今回はその連載スタートに向け、クルマへのこだわりを語ってもらいました!

 

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クルマが好きになったのは父親からの影響が大きい

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――まずはクルマが好きになったきっかけを教えてください。

オカダ 父親がクルマ好きだったこともあり、クルマが身近にある生活が当たり前でした。古いフェラーリ308を手に入れ、ガレージでコツコツと修理しては嬉しそうに乗り回している姿は、本当に楽しそうでした。父親がフェラーリに乗っていると言うと「金持ちのボンボン」と思われそうですが、父親は農協の職員でしたから誤解しないで下さい(笑)。

――お父様は相当なクルマ好きだったと思うのですが、その影響は大きかったんでしょうか?

オカダ そうですね、クルマ好きになったのは父親の影響は大きいと思います。フェラーリ308は普通のクルマとは違ってエンジン音も甲高いですし、スタイルも際立っていましたからね。助手席に乗せてもらうと、見慣れた景色が違うものに見えました。

 

ただ、古くてスピードが出ないんで、308で「カオ~ン、カオン~」と走っていたら、音のしないプリウスに抜かれたりして(笑)。でも、フェラーリの絶対的な存在感を肌で感じさせてくれた父親には感謝しています。助手席で、自分も将来「フェラーリを手に入れる」「フェラーリが似合う男になる」って決めていましたからね。それがいまの自分を支えるモチベーションのひとつになったのかもしれません。

 

シボレー・コルベットは「強いアメリカ」を感じさせてくれた

↑シボレー・コルベット
↑シボレー・コルベット

 

――では、次にオカダ選手のクルマ遍歴を教えてください。

オカダ 自分は若いころからプロレスラーになると決め、海外へと修行に出ていたのでクルマ遍歴は多くないんですが、日本に戻って来てからはシボレー・コルベット(C6)を手に入れました。アメリカでの生活が長かったこともあり、大陸のスポーツカーに乗ってみたかったんです。乗り味は豪快そのもので「強いアメリカ」を感じさせてくれました。そして最近、念願のフェラーリ488 GTBをオーダーしたので、もうすぐ納車になると思います。もう、納車される日が楽しみで仕方ありません(笑)。

――フェラーリ488 GTBに決めた理由を教えてください。

オカダ フェラーリはスポーツカーの絶対王者ですからね。ランボルギーニも悪くないんですが、どうしても「最強のチャレンジャー」のようなイメージがある。頂点を極めること、チャンピオンとしての存在感は唯一無二ですから、いまの自分とイメージがオーバーラップするクルマとしても488は魅力的でした。それに、父親がいまでも308に乗っているので、親子で新旧フェラーリを並べるのも面白いと思って。自分よりも父親の方が楽しみにしている感はありますけど(笑)。

 

フェラーリに乗ることもプロレスのアピールのひとつ

↑オカダ選手が納車を心待ちにしている
↑オカダ選手が納車を心待ちにしているフェラーリ488 GTB

 

――フェラーリ488 GTBは、試合に行くときも使われるのですか?

オカダ 自分がクルマに求めるものは、プロレスラー「オカダ・カズチカ」を演出するアイテムであること。ですから、会場に入るときもフェラーリで行くつもりです。ファンや子どもたちから「カッコイイ」と思ってもらうことも、プロレスラーとしては重要な仕事ですからね。

 

試合だけでなく、会場入りやプライベートで目撃される時も華やかな存在であること。常に「憧れ」を抱かせることでプロレスの認知度が向上するのではないでしょうか。それは、子どもたちや次の世代を担う若い子たちに対して夢を与えることにもなりますからね。メジャーリーガー、サッカー選手、F1ドライバーのように、一流になれば人気と名誉とビッグマネーが手に入る……。そんな夢を形で見せるには、フェラーリに乗ることも手段のひとつなんです。

 

「乗せられる」のではなく常に対等な存在でありたい

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――フェラーリはファンに夢を与えるための演出でもあるわけですね。

オカダ 誰が見ても「スゴイ」と思うクルマはフェラーリ以外にはありませんからね。その反面、自分が強くあり続けなければ「そんなクルマに乗って調子に乗ってるからだよ」と言われてしまいます。父親の308に乗って「フェラーリが似合う男になる」と誓った意味はそこにあるんです。フェラーリを「手に入れる」ことと「似合う男」になることはイコールではありません。プロレスラーとして強く、カッコ良く、憧れの存在として戦い続けるための「戒め」でもあるんです。

――自分をストイックに追い込むための道具でもあるということですか?

オカダ 488 GTBを選んだのはフェラーリが好きというのが大きな理由ですが、フェラーリと対等でなければ「乗っている」ではなく「乗せられている」ことになってしまいます。それはカッコ悪い(笑)。対等でいるためには、それだけの努力をしなければ釣り合いませんからね。試合だけではなく、練習でも絶対に手を抜けなくなりました。

 

趣味用に悪路をガンガン走れるクルマも欲しい!

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――ちなみに、オカダ選手がおすすめするドライブコースはありますか?

オカダ アメリカでの修行時代、フロリダにあるセブンマイルブリッジを通ったとき、その美しさに感動しました。フロリダ半島からキーウエストを結ぶ海上橋が10㎞も続くんですが「CGじゃないの?」と思うほどの絶景は、いまでも忘れられません。日本では、そのイメージに近いアクアラインがお気に入りです。都心からも近く、あれだけの景色が眺められる場所はほかにはないと思います。暗いトンネルを抜けた瞬間、海に向かって走る開放感はクセになりますよ。都心だったら、夜の首都高速の芝公園や2号線の目黒付近はイイですね。ライトアップされた東京タワーを回りこむように走っているとロマンチックな気分になります。ドライブにはおすすめですよ!

――ルアーフィッシングが趣味というオカダ選手ですが、フェラーリが納車されたら、それに乗って行かれるんですか?

オカダ あっ、痛いところを攻めてきますねぇ。趣味のルアーフィッシングでは、結構な悪路を進むことも多いんですが、コルベットのときは気にせず入って行きました。でも、さすがにフェラーリだと考えちゃいますね(笑)。ですから、最近は趣味用のクルマとしてもう一台欲しいなぁ……なんて考えています。ジープのラングラーやレンジローバーもいいですね。最近ではマセラティやジャガーのSUVも気になっています。

――さすがはオカダ選手。SUV選びも本気ですね。

オカダ 遊びのときでも手を抜きたくないですからね。カッコ良くて悪路もガンガン走れるクルマが欲しい。GetNaviさんで、色々なクルマに乗せてください(笑)。

――ご期待に沿えるよう、頑張ります!(汗)

 

というわけで、オカダ・カズチカさん次回のクルマ連載のテーマは、「釣りに行くときに使えるSUV」に決定! 8月中に公開予定ですので、お楽しみに!

撮影/石上 彰

 

【URL】

新日本プロレス http://www.njpw.co.jp/

オカダ・カズチカ Twitter @rainmakerXokada