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お酒
2025/7/3 19:00

まずは押さえておくべし!日本の4大定番ビール「スーパードライ・一番搾り・黒ラベル・プレモル」の味の違いって?

クラフトビールや限定商品の登場が相次ぎ、ビールの選択肢はこれまで以上に広がっています。加えて、ハイボール缶をはじめとするRTDReady to Drink)商品の需要も拡大中。こうしたなかで自分好みのお酒を見つけるには、味や香りの違いを客観的に把握することが重要です。

 

GetNaviのお酒・グルメアドバイザーを務めるフードコーディネーターの中山秀明氏が、注目商品を実際に試飲し、味の傾向や香りの特徴をチャート形式で可視化する新連載がスタート。初回は新商品レビューに先がけ、大手4メーカーの定番商品を取り上げます。好みに合う1本を見つけるための比較・検討に役立つはず!

 

【アサヒスーパードライ】
計算された好バランスなビール

キレ:5 コク:1 苦み:1.5 甘み:1 香り:1

 

アサヒ スーパードライ
アルコール成分:5%
原材料: 麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、米、コーン、スターチ
価格: オープン価格

 

【レビュー】

「ひと口目でドン!と来て、余韻はスッと消えていく急降下なキレが、やっぱりスゴイ。辛口ですが、モルト感やホップの苦み、香りも絶妙に調和。さらには、キレや辛口と対局に思われがちな、コクや甘みも隠し味的な要素で下支えしていて、実に計算された好バランスなビールだと思います。

また、フードペアリングとも関係する、ウォッシュアウトの側面でも秀逸。ビールのウォッシュアウト効果は、高アルコール、強炭酸、ホップのビター感、酸味などさまざまな要素があるのですが、スーパードライはそれがキレなんですね。ビールらしさとド直球で向き合いつつ、シャープな爽快感(=キレ)でウォッシュアウトを促す矜持に大拍手。「プハーッ!」という高揚感が最も似合うビールでもあると思います!」(中山氏)

 

 

【キリン一番搾り生ビール
身近でありながら、どこか贅沢感、多幸感があるビール

キレ:4 コク:2.5 苦み:2 甘み:2.5 香り:2

 

キリン一番搾り生ビール
アルコール成分: 5%
原材料: 麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ
価格: すべてオープン価格

 

レビュー】

「お米やコーンなどを使わないスタンダードビールは意外に珍しいのですが、「一番搾り」は麦芽、ホップ、水、酵母だけの純粋な味わい構成。そのぶん、モルティなコクや甘みがどっしりしていながらも、重さはなくてすっきり爽快なのどごしです。

ホップの苦みや、ほんのりフルーティな香りもドンピシャなボリューム感でちょうどいい。これが、ドリンカブルな魅力(おかわりしたくなる要素)につながっています。シンプルに「ウマイね~」と、わかりやすいおいしさがあって、それはゴクゴク飲みたくなるカジュアルさでもあるのですが、どこか贅沢感、多幸感があるのというのも「一番搾り」の特徴です」(中山氏)

 

 

【サッポロ生ビール黒ラベル
「ビールのウマさってこれだよな」と説得力があるビール

キレ:4 コク:2 苦み:2 甘み:1.5 香り:1.5

 

サッポロ生ビール黒ラベル
アルコール成分: 5%
原材料:麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、米、コーン、スターチ
価格: オープン価格

 

【レビュー】

「4大銘柄のなかで、最も歴史が長いビールですよね。素材感やトガッた個性は主張しないものの「ビールのウマさってこれだよな」という、説得力があるビール。比較的に辛口寄りで甘みは控えめながら、うまみはしっかり。もっといえば、麦芽由来の甘やかな風味がコクに寄与し、ホップの苦みやフルーティな香りとともに、全体のおいしさを下支えしている印象です。

非常にドリンカブルな魅力もあります。これは定番銘柄すべてに当てはまりますが、フードペアリングへの万能性を強く感じさせる、食事の引き立て役にもなれるビールといえるでしょう。暑い日などの止渇に対する瞬発力はもちろん、まったり飲み続けるにもオススメな一本でもあります」(中山氏)

 

 

ザ・プレミアム・モルツ】
泡も含めたタッチがやわらかく上品なビール

キレ:3 コク:4 苦み:1.5 甘み:3 香り:3.5

 

ザ・プレミアム・モルツ
アルコール成分: 5.5%
原材料:麦芽(外国製造又は国内製造)、ホップ
価格:オープン価格

 

【レビュー】

「モルトの香ばしく甘やかなコクに、ホップのやさしい苦味とフルーティかつフローラルな香りがマッチ。泡も含めたタッチがやわらかく上品で、さすがにリッチな飲み口を演出しています。全体的な味やボディは少々濃いめで、それがプレミアムビールらしさでもあるのですが、とはいえ重いわけではなく、飽きさせない飲み心地がいいですね。

特徴のひとつに華やかなアロマがありますが、これは飲む前よりも、飲んだ際に鼻から抜けていくフレーバーが特に印象的。フローラルなキャラクターがあるので、和食はもちろん、欧風料理にも実によく合うビールといえるでしょう。その際は、ワイングラスのようなすぼまったグラスに入れるとオススメです」(中山氏)

 

 

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