足立区南花畑に立ち食いのレベルを超えたそばを出す「そば政」がある。
電車とバスを乗り継いでも食べに行く価値がある!
そばは自家製麺でそば粉5割、小麦粉5割の同割。機械で製麺後に足で生地を踏んでコシを出す。その麺を注文を受けてから大釜でゆで、冷水で締める。できたそばは、細麺ながら噛むと押し返すような弾力がある。のどごし、香りも申し分ない。
だしは本かつお節を中心に宗田節、さば節も使う。これに自家製のかえしを合わせたもりつゆは、だしの香りが濃厚で、キリッとした味わいだ。
そば用の天ぷらはかき揚げのみ。えびやいか、玉ねぎなどが入っていて、外がサクッ、中がふわっと柔らかい。この揚げの技術には正直驚いた。
実はここのご主人、超一流そば店で長く腕を振るっていたとか。現在もそば打ち、つゆの製法、天ぷらの揚げ方など、前の店の流儀を守っているそうだ。
立ち食いそば店を300店以上食べ歩いたライター・平島憲一郎のレコメンド
「そば、つゆ、天ぷらのおいしさは、ひと口食べただけで『別次元』と実感。特にかき揚げのクリーミーさは筆者には衝撃的でした。最寄駅からでも徒歩20分以上、月〜木の営業で、昼前に麺がなくなって店じまい、という日も多く、まさに“幻の名店”です」(平島)
そば政
住所東京都足立区南花畑4-14-2
営業時間:7:30~12:00(月~木)
定休日:金、土、日、祝日
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立ち食いそば名鑑120 首都圏編
定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
発行所:(株)学研プラス