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2018/7/16 8:00

【朝の1冊】「痩せたい」「モテたい」すべての願いは髪型を変えれば実現する――『女の運命は髪で変わる』

最近、髪型がうまくキマらない。

 

どんなにいい感じにメイクができても、髪型がしっくりこないと、まったくテンションが上がらない。なんなら、出かけることすら嫌になる。認めたくはないが、年齢を重ねて髪にハリやコシが無くなってきたからだろうか。もしくは、ほとんど髪に手をかけていないツケがまわってきたのか。

 

そろそろなんとかせねば…そう思っていたところ、以前友人が「この本、いいよ!」と高く評価していた一冊があったことを思い出した。『女の運命は髪で変わる』(佐藤友美・著/サンマーク出版・刊)だ。

 

 

髪のミリ単位の調整でイメージは劇的に変化する

日本人女性の7割は、髪で損をしています。

(『女の運命は髪で変わる』より引用)

 

冒頭の一文から、「え!」と叫んでしまった。確かに、髪型が人の印象を大きく左右するとは、常々感じていたことだ。

 

たとえば、「めちゃめちゃかっこいい!」と思っていたアイドルが、髪型を変えた途端「あれ?」という印象になったり、それまであまりパッとしない印象だった女優が、髪型を変えたことで急に輝きだしたり。

 

顔そのものは変わっていないのに、髪型ひとつで、美人にもイケメンにもなれるのだな、と思っていた。

 

このことを、佐藤さんは次のように表現する。

 

女の顔を100点満点で評価するとしたら、その内訳は、顔(メイク)が50点、髪が50点です。

生まれつき美人でメイクがばっちりで50点とっていても、髪が手入れされていなくて0点であれば、総合50点。逆に、顔のパーツに自信がなくて30点であったとしても、髪が美しく50点であれば、総合80点。

(『女の運命は髪で変わる』より引用)

 

つまり、髪に手をかけることで、たとえ顔のパーツがイマイチと自己評価していたとしても、美人オーラを纏うことができるということ!

 

さらには、前髪の分け目を5ミリずらすだけで若返り、もみあげ手前の毛を下ろす位置を変えれば3キロ痩せたように見え、後頭部にボリュームを出すだけで品が良く見えるというから、驚きである。

 

もちろん、これらのことは女性だけでなく、男性にも該当するものが多々ある。今回は、『女の運命は髪で変わる』から、男性にも女性にも活かせるようなアドバイスをいくつかピックアップしてご紹介しよう。

 

 

美容院をよく変える人は損をする!

皆さんは、行きつけの美容院があるだろうか。最近は、HOT PEPPER Beautyのような初回割引クーポンがもらえるサイトが多く、安さを求めて美容院はしごをしている人も少なくないのでは。

 

実は私自身、短い期間に引っ越しを重ねたこともあり、ここ数年はまさに「安さを求めた美容院難民」である。

 

これには「明らかに値段以上の損をしています」と佐藤さん。

 

どんなに腕のいい美容師でも、たった1回で思い通りの髪型にすることは難しい。というのも、初めて訪れたときの状態は、「前の美容師のカットの痕跡が残っているから」なのだとか。

 

前のカットの痕跡がなくなり、新しい美容師の実力が活かせるまでには、最低半年から1年ほど時間が必要だ。それに、美容院をコロコロ変えると、料金は安いけれど、毎回自分の髪質などを説明しなくてはいけないので、かなり面倒。

 

だからこそ、少なくとも、2~3回は通うつもりで、いろいろと話をするのが良いのだそうだ。

 

なお、良い美容院に出会う方法として一番おすすめなのが、「友人の紹介」なのだとか。確かに、これまで私自身が気に入って通っていた美容院は、どこも友人からの紹介で通い始めたところばかりだ。これから美容院探しをする人は、周りの友人におすすめの美容院を聞いてみると、良い出会いがあるかもしれない。

 

 

髪型は、「なりたい目標」から逆算して決める

ちょっと気分転換したい、イメチェンしたい、そんなとき、美容院でどう伝えるだろうか。

 

佐藤さんいわく、「髪型は、自分が『こんな人に見られたい』『こんな性格に思われたい』という最終目標から逆算して選びましょう」とのこと。

 

たとえば、独立してフリーで仕事を始めたばかりの女性の場合、「稼げる女性」が目標だった。そこで、「とにかく稼げる髪にしてほしい」と美容師にオーダー、相談して決めた髪型が、ロングヘアをバッサリとカットした前下りのボブだった。実際に、彼女はその髪型に変えてから、次々と仕事を受注するようになり、「なりたい自分=稼げる自分」を手に入れたのだとか。

 

企業の営業職であれば、「お客さんに親しみを持ってもらいやすい髪型」、役職についたばかりの人であれば、「部下から信頼され、威厳が保てる髪型」だろうか。

 

私の場合は、「取材相手が心を開き、信頼してもらえる髪型」。でも、「子どもたちが自慢できるような、おしゃれなママ」というのも捨てがたい。次に美容院に行ったときは、ざっくばらんに相談してみよう。

 

 

見た目年齢を下げるには「ボリューム」が命

「女の髪の曲がり角は35歳、40歳からキレイになるか脱落するかが決まる」と読んで、来年40になる私はひどく焦りを感じた。スキンケアや洋服、バッグにお金をかけるよりも、美容院代に投資して髪に手をかけたほうが、ずっと若々しく美しくいられるのだという。

 

そして、髪にボリュームがあるだけで、5歳は若返るということで、もっとも簡単な方法は、分け目のとり方を変えること。

 

髪の量が減ったりコシがなくなってきたりすると、分け目が薄くなり目立ってくる。そこで佐藤さんのアドバイスは、「顔に対してまっすぐ分け目をとるのではなく、斜めに分け目をとる」こと。顔の中央に向かって分け目をとるのがコツだ。

 

実は、これを読んですぐに自宅で試してみたのだが、分け目を変えて子どもたちの前に現れた途端、娘2人が「ママ、どうしたの! 別の人みたい! かわいい!」と叫び、「こっちのほうがいい~!」と言い出したのである。

 

長男も後でコソッと「さっきさ、ママ髪型の何か変えたの? めちゃめちゃ良くて、ビックリしたよ」などと言うではないか。確かに、鏡にうつる自分の姿は、髪にボリュームが出てなんだかいい感じ。ここまで即効性があるとは、驚きである。

 

他にも、本書には髪の洗い方やドライヤーの乾かし方など、すぐに試せるテクニックが紹介されているので、早速試して行こうと思う。

 

ここ数年は髪に無頓着だったけれど、自分に自信が持てるようになるため、そして疲れたおばさんにならないため、これからは美容院に定期的に通って、髪のメンテナンスをしていこうと心に決めた39の夏だ。

 

 

【書籍紹介】

女の運命は髪で変わる

著者:佐藤友美
発行:サンマーク出版

日本で初めて「髪」の大切さを語った女性エッセイ! たった1分で印象は劇的に変わり、運命が動き出す。

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