バーでカクテルを作ってもらうとき、私たちはバーテンダーに好みの味やカクテルのイメージを伝えて、それをカクテルとして再現してもらいます。静かに、優雅に、洗練された動作でカクテルを作るバーテンダーの姿はかっこいいですよね。しかし、そんなバーテンダーにも最近、新しいタイプが登場。それが、マシーンひとつでカクテルを作ってしまうAIバーテンダーです。
将来、バーカウンターにバーテンダーの代わりとして置かれるかもしれないのが「Barsys 2.0」と名づけられたAIマシン。先日発表されたばかりのものです。好きなリキュールなどを5本、機械の上部にセットできるようになっており、ジュースやソーダなどのミキサー3本を機体内部に設置できます。グラスをマシンの下部においたら、あとは自動的にできあがったカクテルが注がれるのを待つだけ。
カクテルの味わいは、様々なリキュールをそれぞれの分量でミックスすることから生まれるわけですが、このマシンなら1ml単位でそれぞれの分量を正確に図ることができるため、いつでも同じ味のカクテルを作ることが可能なのです。
Barsys 2.0の操作はすべてスマホのアプリで行います。現在あるレシピは、なんと2000種類以上。さらにアプリにある既存のレシピだけでなく、自分だけの独自レシピを入力することもでき、ユーザーの好みでカスタマイズも無限に可能。だから、人間のバーテンダーでは対応できないような無限の数のカクテルを楽しめるわけです。だいたいのカクテルはレシピを設定してから、わずか20秒ほどでできあがるとのこと。
無限のレシピを再現
バーテンダーと会話しながらイメージのカクテルを作ってもらうといった、人間的なコミュニケーションは生まれないけれど、人間のバーテンダーでは限界がある無限のレシピを再現できるとあって、これから多くのバーにこんなAIバーテンダーが登場していくことになるかもしれません。
現在、Barsys 2.0はアメリカとイギリス、インドで1500ドル(ミキサー用ボトルなどの付属品は別売)で販売されています。これ1台で家飲みがもっと楽しくなるかもしれませんね。