料理がヘタな人にとって「外は焦げているのに中身が生だった」などの失敗はよくあること。これらの失敗の一因は料理本などにある「トロ火」や「中火」などの曖昧な表記にもあるようです。そして、そんな料理下手にとっての救世主になるかもしれないのが、日立グローバルライフソリューションズが10月1日から発売するIHクッキングヒーター「火加減マイスター HT-M350T(本体価格44万9000円~46万9000円・税別)/HT-M150T(同38万円~40万円)」。なんとこのクッキングヒーターは、料理に応じて最適な火加減と加熱時間を自動的にコントロールしてくれます。今回は製品の体験会で、このちょっと未来的な機能を実際に体験することができました。以下でレポートしていきます。
レシピを選べば火加減と加熱時間をコントロール
「火加減マイスター」シリーズはデザイン性の高さや使いやすさで従来から人気のあるIHクッキングヒーター。今回発売される「HT-M350T/HT-M150T」はシリーズ初のWi-Fi対応で、HT-M350Tはアルミや銅鍋も利用できるオールメタル対応。HT-M150Tは鉄・ステンレス対応のビルトイン型3口タイプです。最大の特徴は、スマートフォンと接続することでコネクテッド機種専用の「適温調理サポート」メニューのレシピが利用できるようになること。このレシピを選択すると、最適な火加減、最適な加熱時間で調理ができるようになっています。
「適温調理サポートレシピ」は使い方も簡単。スマートフォンでレシピを選んだら「送信」ボタンを押すだけ。今回の体験会では意外と調理が難しい「カルボナーラ」を調理してみました。カルボナーラは濃厚な旨味をだすために、最後に卵の黄身を入れるのですが、ここでの火加減を間違えると「パスタにボロボロした煎り卵がからんだ謎の食べ物」になってしまう失敗が多い料理なのです。
その点、本機を実際に利用してみると、スマートフォンのレシピには工程ごとに写真などが表示され、非常にわかりやすくできています。今回試したカルボナーラは第一工程で「フライパンに敷いた油にニンニクとベーコンの香りをうつす」、第二工程で「生クリームと調味料を加熱してパスタにからめる」、第三工程で「卵の黄身を入れて全体を混ぜ合わせる」と3つの工程があります。第一工程では「ニンニクを焦がさないように低い温度」で加熱、第二工程では「生クリームを投入したことで下がったフライパンの温度を素早く加熱」し、第三工程では「黄身が固まらない温度で加熱」するという加熱コントロールをしています。
ちなみに「もうちょっと長く加熱したい」という場合は、タイマーボタンを押さなければ5分まで加熱延長が可能。さらに、過熱温度も設定から最大±20℃まで変更可能です。自動調理機能でありながらも、自分好みの調理設定が設定できるのはうれしいポイント。料理初心者だけではなく、料理に慣れている人も自分好みの調理ができるように配慮されています。
掃除が簡単な魚焼きグリルも進化!
日立のクッキングヒーター「火加減マイスター」といえば、深皿を使った魚焼きグリル調理も人気のひとつです。今回のM350T/HT-M150Tにももちろんこの深皿を使ったグリル「ラク旨グリル&オーブン」は健在です。
「ラク旨グリル」は両面焼きタイプのグリル。最大の特徴が付属の深皿で調理する点です。深皿なので魚を焼いても脂が飛びはねにくく、庫内が汚れにくいのが特徴。さらに、付属品のフタを使えばオーブンや無水調理などの多くの調理にも対応します。一方、深皿調理はデメリットとして「調理中に食材が見えないこと」がありますが、一般的なグリル調理は「魚焼き」や「焼き物」などで自動的に火加減や加熱時間を調整してくれるので安心です。このほか、食材が持つ水分と調味料のみで調理できる「水なし調理」も新たに採用しました。
デザインの良さが際立ち、ヒーターとしての基本スペックも高い
今回は新機能を中心にチェックしましたが、「火加減マイスター」はもともと使いやすい機能が多く人気のある製品です。たとえば、「麺ゆで」メニューでは自動で火力を制御してふきこぼれを抑制したり、鍋底の温度をセンシングして常に設定した温度に保持するメニューなども搭載しています。
また、デザイン性の高さも魅力的。新製品は段差の少ない薄型のフレームと、後ろまでフラットな形状、目立たないグリル排気口を採用することで「一枚のガラス」に近いシンプルでスタイリッシュなデザインになりました。
さらに、グリルの扉表面が64℃以上にならないという安全設計もされています。一般的なグリル扉表面は調理中は100℃以上になりやすいうえ、グリル扉は子供が触りやすい位置にあるので、子育て世帯にもうれしい仕様となっています。
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