えー、iPad Proですか。昨年から予告なし発表が増えているAppleから、iPad Proの新モデルが発表されました。ラインナップは11インチと12.9インチを継続。各ポイントでの進化点を見ていきます。
iPad×トラックパッド…! いや最強に使えるやつじゃない?
iPadOS 13.4でiPadがトラックパッドに対応! いやー個人的に、iPadOSが発表されたときって、ここ数年のソフトウェアでもっとも「待ってました!」な瞬間だったんですよね。iPadをMacBookみたいに使いたいなーってシンプルに思っていたので。それがあなた、ソフトウェアでトラックパッドに対応しつつ、iPad Proに関してはトラックパッド搭載のMagic Keyboardも出すわけだから文句なしですよ。
シザー式キーボードでトラックパッドありでこのサイズだと、2 in 1のMacBook Airと言ってもいいですね。iPad Proにマグネットで取り付けられるMagic Keyboardは、ユニークなカンチレバー式のヒンジを採用。最大130度まで視野角をスムーズに調整することができます。
同じくMacBook Airの新モデルも発表されましたが、思い切って仕事のメインツールをMacBookからiPad Proに変えてもいい…と思えるくらいトラックパッド対応は大きいと思います!
デュアルカメラになったけど、ただの高性能化ではなくARを見据えた進化?
iPad Proでも初めて複眼カメラ構成が採用されました。1200万画素の広角カメラに加えて、2倍ズームアウトすることでより広い視野で被写体を捕らえることができる1000万画素の超広角カメラの2つです。
デュアルカメラ構成の他にも、新機能「LiDARスキャナ」も見逃せません。LiDARスキャナは、最大5メートル先の周辺の対象物までの距離を計測し、奥行き情報を測定します。つまり何ができるかというと、Appleが以前から推奨しているARによる体験のハイレベル化です。
LiDARスキャナによって、既存のすべてのARKitアプリケーションは自動的、そしてインスタントARの配置、強化されたモーションキャプチャなどを可能となるとのことです。また、人の身長測定を速く簡単にできるようになったほか、便利な縦と端のガイドが自動的に表示されるため、より素早く、正確に対象物を測定できるように。計測アプリケーションには新たにルーラービューが加わり、より細かい測定値が見れるそうです。
これまでAppleはARを組み合わせて、家具やアパレルのリアルイメージを現出させるなど、今後の生活に役立ちそうな提案をしてきましたが、LiDARスキャナによって日常レベルでARを使える場面が増えていきそうです。
新たなiPad Pro、iPadOSを搭載した前モデルからビジネスツールとして最もちょうどいいデバイスになるのではないかと思っていましたが、かなり決定的なモデルチェンジに感じます!
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