僕は、アクセサリー類はほとんど身に付けたことがない。ただ、腕時計は何度か自分のなかでブームが来ており、そのたびにいろいろ買いそろえていた。カシオの「G-SHOCK」だったり、セイコーの「SEIKO 5」だったり。海外ブランドの時計も数本持っている。
ただ、飽きっぽい性格のためブームが過ぎるとあまり興味がなくなってしまい、家族や友人にあげたりするので、手元に残るのは比較的高価な腕時計のみとなっていた。
チープな腕時計ブームが到来(僕のなかで)
しかし、昨年くらいから何回目かの腕時計ブームが到来。そのきっかけとなったのは、シチズンから発売されている「Q&Q」という1000円くらいから買える安いシリーズだ。たとえるなら、Swatchのような感じ。廉価だがデザインのバリエーションが多く、ちょっと高いモデルになるとソーラー電波時計などもある。
数本のQ&Qを購入して、次に興味を持ったのが「チープカシオ(カシオ スタンダード)」だ。10年ほど前から若い世代で「チプカシ」と言われ流行していたので知ってはいたが、1本も所持していなかったので買ってみた。そして、これがなかなかいいのだ。1000円ほどで買えるお手ごろさ、ちょっとレトロなデザイン、視認性の高い文字盤、そして意外とタフ。なるほど、人気になるのもわかるなと思った。
安くてタフでおしゃれなチープカシオ
『チープカシオ 安くてスゴい腕時計』(チープカシオ研究会・著/グラフィック社・刊)は、そんなチープカシオのカタログ的な書籍。おもなチープカシオを写真付きで解説しており、読んでいてとてもワクワクする。
僕が所有している「F-91W」。チープカシオを代表する製品だ。もちろん本書にも載っている。
現行モデルの中では人気ナンバーワン。(中略)30年近く愛されるG-SHOCK「DW-5600」シリーズを思わせる洗練されたものとなっている。
『チープカシオ 安くてスゴい腕時計』より引用
やはり人気ナンバーワン。なんせ1000円ほどで買える。海外では20年前に庭でなくした本機が発見され、まだ動いていたという事例も。タフさも魅力だ。
僕はまだ持っていないが、いつか買おうと思っているモデルは以下の通り。
・AE-1200WH
・HDA-600
・HDD-600
・DW-290
僕は、時計は長針と短針があるアナログタイプが好みなのだが、チープカシオはなぜかデジタル表示のほうがしっくりくる。逆にQ&Qはアナログタイプばかり持っている。不思議なものだ。
アクセサリー感覚で毎日違う腕時計を
一時期は高い時計を一生着けるという意識もあったのだが、最近はアクセサリー感覚でいろいろな腕時計を毎日付け替えるというのが、僕のスタイル。それが気軽にできるのも、チープカシオをはじめとし、安価でおしゃれな腕時計の存在があるからだ。
この原稿を書いたら、またチープカシオが欲しくなってきた……。腕は2本しかないのに、腕時計は10本20本と増えていく。これが“沼”というものなのだろう。
【書籍紹介】
チープカシオ 安くてスゴい腕時計
著者:チープカシオ研究会
発行:グラフィック社
話題沸騰! いま注目の“チープカシオ”を取り上げた初の書籍! 掲載モデル100。