本・書籍
2020/5/5 21:45

「サザエ」は100年以上学名がなかった!? 白い砂浜は○○のうんこできてる!?

動物に関する雑学が好きでいろいろ本を読んだりしているのですが、動物の中でもおもしろいのが、海に住むいきものです。一説によれば、海の中というのは宇宙よりも解明されていないのだとか。となると、謎ばかりなわけです。

 

 

サザエ、2017年に正式な学名がつく

そんな海のいきものの不思議を集めたのが『海でギリギリ生き残ったらこうなりました。 進化のふしぎがいっぱい! 海のいきもの図鑑』(鈴木香里武・著/KADOKAWA・刊)。擬態のうまい魚や変な生態を持っている魚、メスを巡る地味な争いをする魚などが紹介されています。

 

そのなかで、気になったものをいくつかご紹介。一番驚いたのは「サザエ」です。実は日本のサザエは、正式な学名がついたのは2017年のこと。それまでは、中国産のナンカイサザエと混同されており「Turbo cornutus」の学名で呼ばれていたそうです。

 

つまり、日本のサザエはずっと勘違いされていて、正式な名前がないままだったのです。しかし、2017年に日本のサザエは別物ということがわかり、学名がつきました。

今回の名づけ親は岡山大学の福田宏先生。そのため、「Turbo sazae Fukuda, 2017」となりました。

(『海でギリギリ生き残ったらこうなりました。 進化のふしぎがいっぱい!海のいきもの図鑑』より引用)

 

偶然なんですが、長寿アニメ『サザエさん』のフルネームが「フグ田サザエ」。日本のサザエは、発見した福田先生の名前がついているので「福田サザエ」というところでしょうか。おもしろいですね。

 

白い砂浜はアオブダイのおかげで維持している

白い砂浜。爽やかでロマンチック。カップルがじゃれ合ったりしているイメージです。しかしその白い砂浜、実はアオブダイのうんこでできているんだそうです。白い砂浜は、元々はサンゴです。では、それがどうやって白い砂になるのかというと……。

 

ワシはこのするどくてかたい歯でサンゴをガリガリかじって中にいる藻類を食べておる。欲しいのは藻類だけじゃ。サンゴの骨格はいらん。だからうんことして排せつするのじゃ。これを年中休みなくやっているのじゃから、大量のうんこが出る。こうして白い砂浜は保たれているのじゃ。

(『海でギリギリ生き残ったらこうなりました。 進化のふしぎがいっぱい! 海のいきもの図鑑』より引用)

 

あの白い砂浜は、アオブダイの働きがあればこそ維持できているのです。それを頭に入れておくと、なんだか白い砂浜がそれほどロマンチックに見えてこないかも……。

 

いちばんのびっくりは著者

というように、おもしろい海のいきもののエピソードが盛りだくさんの一冊です。

 

ただし、一番驚いたのは、著者近影。この方、セーラー服(海兵)姿で活動していらっしゃるんです。なかなか個性的。本書に出てくる海のいきものよりも、インパクトは強いかもしれません。

 

とても気軽に読めるので、お子さんと一緒に読むのもオススメです。いつも食べているあの魚介類、実は意外な秘密があるかもしれませんよ?

 

【書籍紹介】

海でギリギリ生き残ったらこうなりました。
進化のふしぎがいっぱい! 海のいきもの図鑑

著者:鈴木香里武
発行:KADOKAWA

ヒトから見ると、「なんでこんなカタチになっちゃったの?」「なんでこんな生きかたしてるの?」とふしぎに思う、愛すべき海の仲間たちをご紹介。進化のふしぎ&絶滅一歩手前のギリギリワールド!

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