ちょっとした補修作業において「とりあえずセロハンテープを貼っておけ」というような、いわゆる“セロハンテープ信仰”の根強さ、というのがある。
これはおよそ60代以上の人に多く見られる傾向で、なにか紙が破れていたり、プラパーツの断裂などに対して、セロハンテープさえ貼っておけばひとまずは大丈夫だろう、というものだ。場合によっては、メガネのツルが折れた部分にセロハンテープをぐるぐる巻きにして「修理した!」と言い張る人がいるくらい。恥ずかしながら、筆者の母親だ。
筆者としては、さすがにそこまでセロハンテープ(に代表される透明粘着テープ)に全幅の信頼を置いているわけではないが、それでもいまだに使う機会は少なくない。封緘(ふうかん)作業には、テープのりや封緘のりのほうが効率的になったものの、梱包や配線の仮止めなど、ちょっと固定しておきたい用途には、相変わらず便利なのだ。
そこで今回は、最新の透明粘着テープと、テープ貼り作業に便利なツールを紹介したい。
透明テープの最新版は品質が大幅アップ!
まず紹介したいのは、2020年6月に発売された3M「スコッチ スーパーホールドテープ」だ。
3M
スコッチ スーパーホールドテープ
(小巻18mm ディスペンサー付き)
400円(税別)
基材はセロハンではなくポリプロピレンだが、まぁザックリ言えば、お馴染みセロハンテープと同じように使える透明な粘着テープである。
では既存のテープと何が違うのか?