ヘルスケア
2020/9/8 21:00

中年太りまっしぐらのオヤジが「SIXPAD」を使ったら、C.ロナウドになれたか?

コロナ禍の影響で「コロナ太り」に悩んでいる人も多いはず。そんなご時世を鑑みてGetNavi web編集部では自宅でできるトレーニングの代表でありクリスティアーノ・ロナウドのCMでもお馴染みの「SIXPAD」に注目してみました。

 

中年太りまっしぐらのオヤジがSIXPADを使う!

私ごとではありますが、そろそろ還暦が見え始めたことをきっかけに数年前から通い始めた公営のジム。2時間の使用で320円というリーズナブルさが魅力でしたが、隣の市でスポーツジムがクラスターとなり早々に閉鎖されてしまいました。しばらくは自宅で腕立て伏せやスクワットなどの自重トレーニングを始めたものの、モチベーションが保てずに怠惰な生活に逆戻り。一応、ダンベルやバーベルを購入してみたものの、それさえも焼け石に水……。トレーニング器具に居住スペースを占領された家族からは大きなブーイングが巻き起こっております。

 

どうにかしなくては……と考えていた時、編集部から届いた大きな段ボールを開けてみると、そこにはブラックとオレンジの絶妙なコントラスト放つ憧れのSIXPADが入っていたのであります。C.ロナウドのバッキバキ腹筋(シックスパッド)で知られたEMS(筋電気刺激)マシンの詰め合わせ。早い話が「オッサンの弛んだ腹で試してみやがれ」と言うこと……なのか?

↑現在、ホームジムを目指して揃えたフラットベンチ、バーベル、ダンベルが居住スペースを圧迫。それに比べて「SIXPAD」の省スペース性能は驚くべきものだ

 

そもそもSIXPADって何?

我が家に届いたSIXPADはEMSトレーニング器具に分類され、電気の刺激によって装着した部分の筋肉に刺激を与えることで「筋トレ効果」が期待できるというもの。ダンベルを持ち上げたり、ヒーコラ言いながら腹筋運動をすることもなく効果を得られるのは生粋のナマケモノには夢のようなアイテムであります。リモートワークでパソコンを叩きながら、家事をしながらできる「ながらトレーニング」は大きな魅力になりそうです。

↑「Abs Belt」の価格は4万7300円(税込)。腹筋台やアブローラーを使うことなく簡単に腹筋に刺激を入れることができるAbs Beltは、リモートワーク中や家事をしながら気軽に使えるのが大きな魅力

 

今回、使用した製品はSIXPADシリーズのなかでも最もポピュラーな「Abs Belt(アブズベルト)」と「Foot Fit(フットフィット)」。Abs Beltはその名前の通りEMS本体とベルトが一体化したもので、刺激を与えたい部分にベルト裏側の粘着シール部分(10か所)を貼りつけてベルクロテープで留めるだけと装着も簡単。操作方法は本体の中心にある「+」スイッチを長押しすることで起動させ、自分の感覚に合わせて「+」スイッチを押せば20段階の中から好みの刺激を選ぶこと可能です。まずは一番軽い刺激を選び、徐々に強くしていくのが基本。

↑本体スイッチには「FRONT」と「SIDE」のモード切り替えがあります。起動時はFRONTとSIDEの両方に刺激を与えるように設定され、トレーニングを終了する場合は「-」スイッチを長押しすると“ピー”という音を奏でて終了

 

EMSの刺激で腹筋がしっかりと筋肉痛に

実際に試してみると、これが驚くほど刺激的。調子に乗ってレベルを上げてみると腹筋が攣ってしまい悶絶。慌てて「マイナス」を連打。モード切り替えを試してみると、FRONTは腹直筋、SIDEは腹斜筋肉をより刺激してくれますが、最初はウォームアップとして「トン、トン、トン」と拍子を刻み、1分後から刺激とお休みが交互になり、5分後からは2つの波形を組み合わせた「ズゴゴゴゴ」という連打となりビートが上がって行き、1セット約23分(ウォームアップ、最後のクールダウン含む)で自動的に終了。

 

これを1日1回、10日間ほど試した結果、うっすらと腹直筋が見えてみたような気がします。最初の数日は気合が入り過ぎたこともあり、強度を上げ過ぎてしまいしっかりと筋肉痛になりましたが、腹筋自体が電気になれてしまうのか日を追うごとに強度を上げていきました。

 

実際に使って見た感想としては、強度は強くし過ぎずしっかりと筋肉が可動する程度に抑えで快適に使用することをおすすめします。せっかく「ながら運動」ができるのに、悶絶しながら耐える時間になってしまっては意味がありません。適度な強さで長く続けることがSIXPADシリーズで高い効果を得る秘訣になるはずです。

 

しかし、一般的に腹筋と呼ばれるものは体脂肪率と大きく関わっていて、お腹の皮下脂肪が薄くならなければどんなに鍛えてもC.ロナウドのようにバッキバキに見えることありません。分かりやすく言えば毎日過酷な稽古をするお相撲さんの腹筋は見えませんが、体脂肪率が低い痩せた人が貧弱なお腹を見せて「細マッチョ」と自慢しているのが良い例ですね。Abs Beltで腹直筋、腹斜筋を鍛えても体脂肪率を落とさなければ、見た目の変化は大きく期待できないということです。

 

しかし、今回の10日間チャレンジでは「ベルトをお腹に巻く」という習慣が脳への刺激となり、同製品を試した後に鏡を見るようになったこともあり脳内から「ドカ喰い」や「深夜ラーメン」を抑制するようになりました。腹筋を鍛えると同時に体脂肪率が少しずつ落ちてきたのはSIXPADならではの相乗効果なのかもしれません。

 

お手入れに関しては、粘着ジェルシートが汚れて貼りつきにくくなった場合には指先に水滴を着けて粘着面を擦ってお掃除し、水分を自然乾燥させれば粘着力が復活するとのこと。さらに同製品の優れたところは、本体にBluetoothが搭載されているので無料の公式アプリをインストールすることで、スマートフォンを使ってレベル調整や停止を行うことができます。

 

まぁ、身体に密着している器具ですからスマホを使うまでもありませんが、このガジェット感が好きな人にはたまらないでしょう。充電は本体のUSBカバーを外して専用の充電器で約3時間。フル充電状態のレベルで15回程度、レベル20では2回程度のトレーニングが可能です。

 

足を乗せるだけでOK♪ ステイホームで鈍った足筋をトレーニング!

↑「Foot Fit」の価格は4万480円(税込)

 

腹筋を鍛えるAbs Beltと同時に試したのがFoot Fit。この製品の見た目は体重計のようですが、スイッチを入れて足を乗せるだけでステップ部分から低周波が流れて足の筋肉を刺激するというものです。操作は至って簡単。まずは裏側のステップ部分を引き出し床に置きます。

 

次にフロントパネルの下にあるONのスイッチを押せば電源が入ってスタンバイOK。液晶部分に足のイラストが点灯したら、ラバースポンジが貼ってあるステップ部分に両足(裸足)を乗せます。スタート直後はモードが0に設定されおり、ONスイッチを押すごとに20段階のモードを上げることが可能。モードを下げたい場合にはOFFスイッチを押せば下がります。

 

これもAbs Beltと同様に10日間ほど試してみましたが、気軽に足を乗せるだけで低周波が足の筋肉を刺激してくれました。最も刺激を受ける箇所は足首周辺から脛(すね)、ふくらはぎの下部、足の裏となり、具体的には短腓骨筋、前腓骨筋、長指伸筋、ヒラメ筋、腓腹筋の下部が電気の刺激によって収縮・弛緩を繰り返すのです。この筋肉は歩くために重要な部分で、歩行時に足首を動かし、路面を蹴り出すために必要な部位。筋力が衰えてしまうと運動能力の低下にも繋がります。個人的にはコロナの感染を避けてウォーキングを諦めている人にもおすすめ。

↑操作は+スイッチを長押し、起動したならそのまま+を押して行けは強度を上げることが可能。最初は刺激の強さに戸惑うが、使い続けるうちに快楽へと変わっていきます。足首周辺の筋肉を刺激してくれるので、高齢者の場合には転倒防止の筋力アップも期待できるでしょう

 

実際に試してみた感覚はとても簡単にEMS運動ができるということ。テレビを見ながら、読書をしながら、パソコンで原稿を書きながら(←今、ここ)使えるので、Foot Fitのために時間を作る必要はありません。

 

ただし、この製品もEMSのモード幅が大きく、最大値となる20で試してみましたが、バラエティ番組のビリビリ罰ゲームよりも大きなリアクションをとるはめに……。電気が流れた瞬間、両下肢はこむら返りを起こしたように引きつってしまうほど強烈でした。まずは最小値から始めて、徐々に強くしていきましょう。

 

今回のチャレンジではモード10で続けましたが、それでもかなり強力な印象です。終了後は足がポカポカと暖まる感じがあり、うっすらと汗をかくほど。足の筋肉がポンプとなり血液を循環させ、代謝が上がったと考えられます。この製品も1回のルーティンが23分となり、面倒な充電の必要が無く、単三アルカリ電池×4本を使用。レベル8で約60回使えるそうです。

↑刺激が入った瞬間、足の筋肉が収縮すると本体が持ち上がり、弛緩した瞬間「ガコッ」と本体が床に激突してしまうので、裏側のスタンドを使ってしっかりと固定することが重要

 

トレーニングという強い意識を持たずに使えるのが◎

↑左がビフォー、右がアフター。10日間のチャレンジだったがトレーニングをするという気負いもなく、リラックスグッズの気分で楽しむことができた。また「SIXPADを使っている」という思いが脳に刺激を与え、深夜のドガ食も押さえられた。その結果、タプタプの腹に少しだけ腹筋が見えるようになりました

 

今回の10日間チャレンジではオッサンのゆるんだ腹を、C.ロナウドのような板チョコにすることはできませんでしたが、自宅でのトレーニングとして気負うことなく続けることができるのは素晴らしいと思います。

 

基本的に腹筋や足の筋肉は体を支える重要な部分ですから、日頃から刺激を与えて筋力を向上させておくことは後々の健康にもつながるはず。また、先ほども書きましたが「SIXPADを続けている」という意識が暴飲・暴食を抑える気持ちにもつながのも大きなメリットになりそうです。

 

※この原稿は、あくまでも個人の感想です

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