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2020/8/4 21:00

ヤマハの最高峰e-bikeがもうすぐ発売! フルサス仕様のe-MTB「YPJ-MT Pro」の詳細は?

7月29日、ヤマハ発動機がスポーツ電動アシスト自転車(e-bike)であるYPJシリーズのフラッグシップモデルとして「YPJ-MT Pro」を追加するとオンライン説明会で発表。その気になる全貌を発売前にレポートしたいと思います。

↑「YPJ-MT Pro」は、ユニークなツインチューブデザインを持つアルミフレームに前後サスペンションを装備。タイヤサイズはMTBの主流となる27.5インチ

 

刺激的なハイエンドモデルにヤマハ魂てんこ盛りです

世界初の電動アシスト自転車「PAS」でお馴染のヤマハですが、実用車とは違った“趣味”の領域を満たすe-bike(スポーツ電動アシスト自転車)にも力を入れ、同社のYPJと呼ばれるシリーズは大きな注目を集めています。このYPJシリーズには電動アシストを備えたロードバイクとMTBをラインナップ。今回の発表会ではe-MTBの最高峰モデルとなる「YPJ-MT Pro」を追加。9月25日より販売が開始されます。

↑フレームサイズはS、M、Lの3サイズを用意。変速機はフロントがシングル、リアに11速のカセット備えた外装式。ブレーキには泥濘や雨天でも高い制動力を発揮する前後ディスクブレーキを採用する

 

↑前後に優れた制動力を発揮する油圧式のディスクブレーキを装備。フロントサスペンションは路面環境に合わせて減衰力を調正することが可能。トラベル量は160mmと余裕のストロークを誇る

 

YPJ-MT Proは「Fun and Exciting unusual experience〜楽しくて刺激的な非日常体験〜」をコンセプトに、乗りこなす楽しさ、MTBに特化したアシスト性能、ユニークデザインをポイントに開発。

 

軽量・高剛性を誇るデュアルツインフレームは、重量物となるバッテリーを搭載した状態でも最適なバランスを発揮する構造となり、前後サスペンション(フロントサスペンションストローク量:160mm/リアホイールトラベル量:150mm)は舗装路だけでなく悪路での路面追従性を考慮したレイアウトが与えられています。

↑トップチューブは個性的なツインデザインとなり、バッテリーをダウンチューブにビルドインすることで精悍さとスポーティさを演出。コンパクトで高性能なリチウムイオンバッテリーの容量は36V13.1Ahで、一充電で最大197kmを走破

 

また、心臓部であるアシストモーターはヤマハが独自に開発したコンパクトな「PW-X2」を搭載。パワフルでシャープなペダリングレスポンスを維持しながら、より高いケイデンス(クランク回転数)に対応します。アシストモードは7モードから選択でき、YPJ-XCでも好評を得ていた「EXPW(エクストラパワー)モード」を搭載。変化する路面でのペダリングにも素早く反応し、最適なパワーアシストでサポートしてくれるのは嬉しい限り。

↑コンパクトでパワフルな電動モーターユニット「PW-X2」。スポーツライディングに最適なハイケイデンスにも対応し、7種類のアシストモードで走る環境に合わせてセレクトできる。新たに「オートマチックアシストモード」を搭載

 

さらに「ECOモード」~「HIGHモード」までのアシストモードを車両側が自動的に選択してくれる「オートマチックアシストモード」を新追加。走行状態に応じてライダーの要求にシンクロし、ハンドリングやペダリングに集中することができます。

 

搭載バッテリーは36V/13.1Ahとなり、充電時間は約3.5時間。航行距離はEXPWモードで73km、+ECOモードで197kmという驚異的なスタミナを発揮してくれるのは大きなアドバンテージになるはず。アップダウンが激しく低速域で使用するe-MTBでは、アシスト時間の長さは大きな魅力になることは間違いありません。

↑ステムのサイドにはバッテリー残量、速度、消費カロリー、ペダリングパワー(W)など数多くの情報を表示する液晶ディスプレイ「コンパクトマルチファンクションメーター」を装備する

 

カラーリングはヤマハのレーシングカラーでもあるポディウムブルー/ニッケルとなり、同社の人気オフロードモーターサイクル「YZ」からインスパイアされたもの。ヤマハ・レーシングカラーとのリレーションは精悍さと力強さ、そしてブランドが持つレーシーな印象となり「YPJ-MT Proはタダモノデハナイ…」と思わせる絶妙なパッケージングは絶品です。

↑YPJシリーズのフラッグシップとして9月25日から販売が開始されるYPJ MT-Pro。気になる価格は66万円(税込)に設定されている

 

コロナ禍の影響で密を避けることが求められる昨今。ひとりで楽しめて環境にも優しいe-bikeが、さらなる注目を集めることは間違いありません。66万円という車両価格的は安くはないものの、大人の趣味の相棒として「YPJ-MT Pro」と週末を過ごす幸福感を味わってみませんか?

 

【SPECIFICATION】

フレームサイズ:S(全長×全幅×サドル高:1885×790×835~1050mm)/M(全長×全幅×サドル高:1935×790×845~1095mm)/L(全長×全幅×サドル高:1980×790×855~1105mm)●タイヤサイズ:27.5×2.8 ●車両重量:S(23.8kg)M(24.1kg)L(24.2kg)●航行距離:EXPWモード(73km)/HIGHモード(79km)/STDモード(96km)/ECOモード(133km)/+ECOモード(197km)/Automatic Assistモード(87km)●変速方式:外装11段(シマノDEORE XT)●バッテリー:リチウムイオンバッテリー(36V13.1Ah)●充電時間:約3.5時間

 

 

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