大谷翔平もびっくりの衝撃的な「二刀流」が、MLBで話題となっている。SNSでファンたちが興奮しているのは、メッツ対ブレーブスでの1シーン。本拠地での1戦となったメッツだが、9回の時点で13点差の大量ビハインドとなって終戦ムード。そんな時、マウンドに上ったのがトッド・フレイジャーだった。
この試合、4番・三塁で先発出場したフレイジャー。大量ビハインドのシーンで野手がマウンドに上がることは、メジャーではそこまで珍しくないことではあるが、チームの主軸である4番がマウンドに上がるのは異例の展開。敗戦がほぼ決定的となり、明るい話題がなかったメッツファンにとってはまさにご褒美ともいえる演出ともいえるだろう。
しかもフレイジャー、まさかのナックルボール使いだったのだ。先頭のスワンソンをセンターフライに打ち取ると、2人目のデュバルに対して決め球として投じたのは約90km/hの超遅速ナックルボール。フワフワと高めに浮いたと思いきやバッターの手元で急激に落ち、ストライクゾーンへ。この変化に対応できないデュバルは思わず見逃し三振。この衝撃的な1球に実況・解説も「oh my god!!!」と大興奮。メジャー初登板とは思えない落ち着いたマウンドさばきで、9回を3者凡退で抑えてみせたのだ。この衝撃的な投球に「ローテに加えろ!!」「メッツの野手はなんで全員本職よりも良いピッチングをするんだ!」と、フレイジャーの活躍を称賛した。
フレイジャーも自身のSNSで「長年の夢を叶えた!」と喜びの投稿。チームは敗戦したが、忘れられない夜になっただろう。変則的なシーズンも終盤を迎え、徐々に順位も確定しつつあるMLB。今後も、ピッチャーの過剰登板を抑えるために野手の面白登板が見られるかもしれない!?