国内外の様々なメーカーから衣服内部に電熱を加えたジャケットやベストがリリースされていますが、その中でAmazon限定販売で7000円台から買えるジャケットがあります。ブランド名は「IFSONG」。モデル名はありません。「ヒーター機能内蔵 電熱ジャケット」とだけ記載されています。
筆者は1年中バイクに乗っており、この冬も雪が降りさえしなければ、ほぼ毎日乗ります。極寒の中、温かく過ごせるジャケットがあれば重宝すると思い、今回は、この「電熱ジャケット」を注文。実際に使ってみて、ジャケットの内容、機能性、そして肝心の「電熱性」をレポートしていきます。
電熱を内包していても、軽くて動きやすい
Amazonで注文し翌日に届いた電熱ジャケット。ただ、生産国の表記はありません。袋を開けてジャケットを広げてみると、表面生地・縫製は悪くなく、心地良い肌触り。中のボアも軽くてゴワゴワせず柔軟です。表記によれば表面生地の素材は、ポリエステル95+ナイロン5%とのことで、「防撥水性」もあるようです。
ジャケット内側に電熱を発するヒーターが備えられています。当初筆者は「電熱のせいで、異物感があるのではないか」と、心配に思っていましたが、電気をつけなければ「電熱が入っている」ことを想像できないほど柔軟なものでした。重量は約0.75kgと軽く、実際に羽織ってみると、仮に電熱をつけていなくとも温かいです。寒冷地でなんらかの動きをする人には文句のない作りで、ズバリかなり良さげなジャケットでした。
機能的な複数のポケット収納
また、この電熱ジャケットはあちこちにポケットが装備されているのも特徴です。腕、袖、胸元、両腰周り、内側などですが、寒い環境下でも迅速に小物を取り出すことができます。バイク乗りの方はわかると思いますが、冬場ガソリンスタンドにバイクを乗り入れ、ガソリンを入れるためにカバンから財布を取り出したりするのが結構面倒な上、手がかじかんでいたりすると、うまくできないこともあります。ですので、こういった小物用ポケットはかなり重宝します。
さらに、冬場のジャケットとしては無視できないのが袖口です。「電熱ジャケット」には約20ミリほどの太いリブゴムが採用されており、「冷気を腕先にも入らせないぞ!」という徹底した工夫がなされていました。
モバイルバッテリーを携帯し給電し続けないと加熱しない
そしていよいよ電熱部分、つまりヒーターに迫ります。電気を通すためのUSBコネクタは、前内側両脇ポケットのうち着ている側から見て左ポケットに搭載されています。
このUSBコネクタを、モバイルバッテリーに差し込み給電させます。この電熱ジャケットは充電式ではなく、常時給電しないとヒーターを作動させることができないため、モバイルバッテリーは必須で持ち歩かないといけないことになります。言い換えると、約0.75kgのジャケットの重さにプラスして、モバイルバッテリーの重量が加わることになります。この点は用途によって、気になる・気にならないが変わってくると思いますので、着用時の体の姿勢にさほど変化のないバイク乗りとして考えると、さほど気になりません。
USBコネクタをモバイルバッテリーに繋ぎ、胸元の2つある電源ボタンを約3秒間長押しすると、加熱がスタートします。その後、後みごろ(BACK)、前みごろ(BELLY)ともクリックをし、色別の温度に加熱させることができます。具体的に言うと首、背中、お腹、腰に6枚のヒーターを設置していて、そこがポカポカします。