乗り物
2015/8/26 7:15

15年上半期の輸入車新車販売台数No.1「メルセデス・ベンツ」の魅力

一般的には、大柄な高級セダンのイメージが強いメルセデスですが、そのブランド力を武器に、近年では幅広いカテゴリに進出中。とりわけ勢いを感じさせるのが、Aクラスベースのプラットフォームの小型モデルです。同社内での販売比率が2013年の19%から、14年には34%にまで大幅に向上し、好調の原動力となっています。
一方、中級モデル以上も活気があります。昨年、主力のCクラスがフルモデルチェンジし、販売好調で15年上半期販売台数ナンバーワンを後押ししました。また、新型Cクラスはアルミハイブリッドボディを採用するなど、プラットフォームの技術革新も著しいです。今後、これらの技術が別のプラットフォームにも応用されることが予想されます。
プラットフォームを共有すれば生産効率を上げられますが、AMG GTのような特殊な車種も用意するのがメルセデスの強いところ。こちらは、軽量高剛性のアルミスペースフレームという凝った構造を採用。同社のピュアスポーツカーとして注目を浴びています。
近年のメルセデスは、スポーティさで訴求を展開。それはスポーツカーだけでなく、Aクラスのような量販車でも同じ。ブランドの若々しさも支持されています。

 

「スポーツ」のメルセデスを牽引する超高性能なスポーツカー

Mercedes-AMG GT
1580万円~1840万円
2015年5月発売

 

「究極のパフォーマンス」を追求すべくメルセデスブランドに追加された新モデル。0-100km/h加速は3.8秒(GT Sグレード)とド級の速さを持っていますが、荷室も380Lを確保し、実用性にも優れています。GT Sは9月以降発売。

航空機のコクピットを模したというインテリア。V8エンジンをモチーフにしたセンターコンソールも注目です。

AMG 謹製の新開発エンジン。ひとりのマイスターが最初から最後まで責任を持って手作業で1基ずつ組み上げています。

 

【動画】メルセデスAMG GT Sの内外装とエキゾースト音

 

SPEC[GT S]
●全長×全幅×全高:4550×1940×1290mm
●車両重量:1670kg
●総排気量:3982cc
●エンジン形式:V型8気筒DOHC+ツインターボ
●最高出力:510PS/6250rpm
●最大トルク:66.3kg-m/1750~4750rpm
●JC08モード燃費:9.6km/L

 

 

メルセデスの躍進を支える若々しい入門コンパクトハッチバック

Aクラス
298万円~799万円

 

ワイド&ローでアグレッシブなスタイリングを持つハッチバック。メルセデス最小モデルながら、同社のスーパーカー・SLS AMGの流れをくむインテリアデザインを採用するなど、スポーティさが全面に出されています。

スポーティなキャラクターをより強調するヘッドレスト一体のシートを標準装備。インパネのデザインもユニーク。

小さいながらもメルセデスの一員であることを主張するフロントマスク。LEDによる演出も見られ、高級感があります。

 

SPEC[A180]
●全長×全幅×全高:4290×1780×1435mm
●車両重量:1430kg
●総排気量:1595cc
●エンジン形式:直列4気筒DOHC+ターボ
●最高出力:122PS/5000rpm
●最大トルク20.4kg-m/1250~4000rpm
●JC08モード燃費:17.6km/L