日本時間8月5日、オークション会社「ゴールディン・オークションズ」にて落札されたスポーツトレーディングカードが、史上最高額を更新する725万ドル(約9億7900万円)だったことを発表した。
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このカードは、1897年からアメリカのたばこ会社が、たばこの箱の中に景品として入れた500種以上の野球カードシリーズの一枚。希少性の高さから“野球カード界のモナ・リザ”とも呼ばれ、昨年8月に660万6000万ドル(約7億2600万円)で最高額となっていたが、今回同カードが最高額を更新した。
カードナンバー「T206」。1909年当時ピッツバーグ・パイレーツに所属していたホーナス・ワグナーのカードで、ワグナーは首位打者8回、打点王5回、盗塁王5回を獲得した強打者で、1936年に初めて選出された野球殿堂入り選手5人の中の一人だった。
しかし、諸説はあるが、非喫煙者だったワグナーがカードの回収・廃棄を命じたため、流通量が圧倒的に少なかったという。現存するカードは60枚未満とされ、今年の2月には大半が破れていたカードでも5000万ドルを超える値段がついた。
Half a Honus. Still more valuable than 90% of sports cards. #thehobby #whodoyoucollect #honuswagner #T206Wagner pic.twitter.com/ctGI2GWjOY
— SCP Auctions (@SCPAuctions) February 6, 2022
現役メジャーリーガーで最高額のカードは、トップス社「2009 Bowman Chrome Superfractor」の、マイク・トラウト(エンゼルス)のルーキーカードで、2020年8月に393万6000ドル(約4億3300万円)の値がついた。
@Topps 2009 Bowman Chrome Superfractor @MikeTrout graded @beckett_grading 9.5 sells for $3.93 million at goldin auctions “ goldin elite” tonight. Session 2 ends Sunday night at 10pm …highest priced ever for ANY trading card.. pic.twitter.com/axV4sXjMcC
— Goldin (@GoldinCo) August 23, 2020
ちなみに、同じくエンゼルスに所属する大谷翔平のサイン入りルーキーカード「2018 Bowman Chrome Superfractor Autograph」は2018年9月に2000万円超えとなったが、現在はもっと価値が上がっているはず。今後どれほどの高額で取引されるのか楽しみだ。