アップルの共同創業者であるスティーブ・ジョブズ氏がNeXTで使っていたMacintosh SEがオークションに出品され、最大30万ドル(約4460万円)もの落札価格が予想されています。
老舗オークションハウスのボナムズが開催中の「History of Science and Technology including Space History」(宇宙を含む科学やテクノロジーの歴史)では、有名な出来事や企業、個人に関する多数の文書やアイテムが出品されています。そこにはアップルとジョブズ氏にまつわるものも多くあり、中でもMacintosh SEは注目を集めているしだいです。
ちなみにNeXTとは、ジョブズ氏が1985年にアップルを追放された後に創業したコンピューター企業です。のちにアップルにより買収され、ジョブズ氏がアップルに復帰するきっかけとなりました。
さて今回のMacintosh SEは、1987年末~1988年初めにジョブズ氏のアシスタントが使うためにセットアップされたマシンだそうです。そのハードディスクには仕事リストや求人活動、旅行や現在の英国王チャールズ3世(当時はチャールズ皇太子)と会えなかった時の詳細など、ジョブズ氏のスケジュールに関するデータが保存されていると説明されています。
このMacはNeXTが米パロアルトからレッドウッドシティに移転したときにも持ってこられ、現在のオーナーが1993年にジョブズ氏のもとで働き始めたときにも、ジョブズ氏の机の上に置かれていたそうです。また娘のリサ・ブレナン・ジョブズ氏がオフィスを訪れた際に、使った証拠(メールやWordに「Lisa」の名前が登録)も残っているとのこと。
出品リストによれば、Macintosh SEの評価額は20万~30万ドルとされています。Mac本体のほか20MBのハードディスク、追加のバックアップドライブ、キーボードやマウスも含まれています。
昔のアップルやジョブズ氏にまつわる出品は、かなりの高値が付く傾向があります。それでも最大30万ドルはケタ外れとも思えますが、本来は門外不出のはずの仕事スケジュールまでも含まれているためかもしれません。
Source:Bonhams
via:AppleInsider