米アップルが先日発表した「新型iPad Pro」に、最新通信規格「Wi-Fi 6E」のオンオフ機能が搭載されていることが、アップルのサポートドキュメントにより明かされています。
Wi-Fi 6Eとは従来の2.4GHz帯と5GHz帯に加え、6GHz帯も組みあわせた規格です。これにより、通信速度と安定性の向上が期待できます。iPad ProはこのWi-Fi 6Eに対応しているのですが、残念ながら中国本土と日本では同通信規格は利用できません。
そしてアップルのドキュメントによれば、iPad Proでは設定アプリの「Wi-Fi」をタップし、接続しているネットワーク名から「Wi-Fi 6Eモード」をタップして、オンオフを切り替えることができます。これは、Wi-Fi 6Eのネットワークで何らかの問題が発生した場合に役立ちます。
またアップルは、Wi-Fi 6Eルーターを利用するだけでなく、ルーターの2.4GHz、5GHz、6GHzで単一のネットワーク名を使用することを推奨しています。そうでない場合は上記のWi-Fi 6Eのオンオフ機能が利用できないだけでなく、期待していたパフォーマンスが発揮できないとも説明しているのです。
「M2」チップを搭載した以外は、あまりサプライズの多くなかった新型iPad Pro。また日本ではWi-Fi 6Eが利用できないこともあり、スペック向上以外にはあまり乗り換えのメリットは多くないのかもしれません。