デジタル
Apple
2022/10/12 12:00

有機ELディスプレイのiPadは2024年以降発売? ハイブリッド技術で薄くなるかも

アップルが有機ELディスプレイ搭載のiPadを開発中であることは、ほぼ確実と見られています。そんななか、2024年に「ハイブリッド」有機EL技術を使い、薄型の製品を実現するかもしれないとの噂話が報じられています。

↑有機ELディスプレイ搭載iPadについての噂が持ち上がっています

 

この情報は、台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesが伝えているものです。それによれば、ハイブリッド有機ELはリジッド有機ELとフレキシブル有機EL薄膜封止を組み合わせることで、リジッド有機ELパネルよりも薄型化を実現できるそうです。

 

ちなみにリジッド有機ELパネルとは、ガラス基板を使ったリジッドな(折り曲げられない)ものです。それに対してフレキシブル有機ELパネルは、ガラスの代わりにポリイミドフィルムを使い、折り曲げられる製品のこと。現在ではiPhoneをはじめ大半のスマートフォンで、フレキシブル有機ELが使われています。

 

ハイブリッド有機EL技術は、韓国の電子産業情報誌The Elecも「有機EL版iPadに使われる」として報じていました。ただし、The Elecはフレキシブル有機ELパネルが10インチ以上のサイズになると「画面がくしゃくしゃ」になる傾向があるため、ハイブリッド有機ELが使われると説明していた経緯があります。

 

今回のDigiTimes報道は、実は「12.9インチiPad ProとMacBook Proの新型モデルにつき、新たな企業がサプライチェーンに加わること」が本題だったりします。Taiwan SMT社が、これらのミニLEDバックライトのSMT(表面実装技術/回路基板の表面に部品を実装する)工程を請け負うとのことです。

 

つまり、ミニLEDを採用した12.9インチiPad Proと14/16インチMacBook Proの新型がまもなく発売される可能性が高そうです。これら3製品は、年内に「M2」チップに載せ替えた後継モデルが登場すると見られています

 

またDigiTimesによれば、アップルはハイブリッド有機EL技術が成熟して製品化できるようになるまで、ミニLEDバックライト技術を使い続ける見込みとのこと。その区切りとなるのが2024年だとされています。

 

上記のThe Elecも別のレポートで、有機EL版iPadが登場するのは2024年だと述べていました。アップル製品のミニLEDバックライト画面は高輝度や高コントラスト比、美しい画質が好評を呼んでいましたが、数年後には有機ELにバトンタッチして、短い生涯となるのかもしれません。

 

Source:Digitimes
via:MacRumors