実業家のイーロン・マスク氏がTwitterを買収して様々な混乱が起こった後、アップルのApp Store責任者であるフィル・シラー氏は自らのTwitterアカウントを削除していました。
そのシラー氏が、Twitterの対抗馬として注目されるMastodonに公式アカウントを開設しました。
フィル・シラー氏を名乗る人物がMastodonに登場したのは、つい最近のこと。が、MastodonにはTwitterのように認証済バッジがないため、そのアカウントが本当にシラー氏のものかどうか不明でした。
そこで米9to5Macがシラー氏ご本人に確認したところ、Mastodonアカウントは公式なものだと判明した次第です。アップル幹部と強いコネのあるブロガーのジョン・グルーバー氏も、独自の情報源から確認が取れていたそうです。
シラー氏はTwitterアカウントを消した理由を明かしていませんが、それはマスク氏が「アップルがTwitterへの広告掲載を辞めた」と仄めかして批判したのと同じ週の出来事でした。
Apple has mostly stopped advertising on Twitter. Do they hate free speech in America?
— Mr. Tweet (@elonmusk) November 28, 2022
その後マスク氏はアップル本社に招待され、ティム・クックCEOと直接に会談。そして素晴らしい会話を交わせた、すべては誤解だったとツイートしていました。もっとも、それでもシラー氏がTwitterに戻ってくることはありませんでした。
Twitterは先週、サードパーティの開発者が自社のAPIを使ってTwitter用クライアントアプリを作ることを正式に禁止しました。そのため、TwitterrificやTweetbotといった有名アプリが終了に追い込まれています。おそらく、これらのアプリが広告を表示しないため、Twitterの広告収入にマイナスに働くと判断されたようです。
興味深いことに、シラー氏はMastodonへの投稿で、Tweetbot開発元が作ったクライアントアプリ「Ivory」の宣伝をしています。ここから、色々と何かを読み解けるのかもしれません。
Source:Philip Schiller(Mastodon)
via:9to5Mac