気になる新車を一気乗り! 今回の「NEW VEHICLE REPORT」は日産の新型エクストレイルをピックアップ。e-POWERを名乗るハイブリッドで、最新の電気駆動モデルらしさを存分に堪能できる。
※こちらは「GetNavi」 2023年4月号に掲載された記事を再編集したものです
電気駆動モデルらしさはピュアEVに匹敵!
【SUV】
日産
エクストレイル
SPEC【G e-4ORCE】●全長×全幅×全高:4660×1840×1720㎜●車両重量:1880㎏●総排気量:1497㏄●パワーユニット:直列3気筒DO HC+ターボ+電気モーター×2●最高出力:144[204/136]PS/4400〜5000rpm●最大トルク:25.5[33.7/19.9]㎏-m/2400〜4000rpm●WLTCモード燃費:18.4㎞/L
●[ ]内はモーターの数値
エンジンには日産独自のハイテク技術も投入!
新型エクストレイルは駆動方式が全車e-POWERに統一。リアにも電気モーターを搭載する4WD版では、駆動力だけでなく快適性や操縦性向上にも貢献する「e-4ORCE」を採用する。また、発電機の役割を担うガソリンエンジンが凝った作りになっているのも特徴だ。日産独自のVCターボは、圧縮比を8〜14・0まで可変させることで高い燃費と高出力化を両立させている。もちろん、最新SUVとしての機能も着実に進化。室内空間はサイズ相応の広さを確保しつつ、荷室はクラストップの容量を実現した。4WD仕様では、3列シートも選択できる。
走りは電動駆動モデルらしさが満喫できる出来映え。今回は4WDに試乗したが、日常域の力強さと滑らかな加速、そしてフラットな乗り心地が印象的だった。また、エンジンの存在を意識させない点も最新のe-POWERらしい。その意味では、充電に不安を抱きつつも電動駆動モデルに興味がある人にも狙い目と言えそうだ。
[Point 1]クラストップの容量を実現
荷室容量は、5人乗り仕様でクラストップの575Lを実現。先代より全幅が拡大されたことで、横方向の空間にも余裕がある。
[Point 2]充実の装備に加えて高級感も大幅アップ
ナッパレザーのシートが選択できるなど、室内はSUVとしての高級感も先代より向上。最新モデルらしく、プロパイロットを筆頭とする安全支援装備も充実している。
[Point 3]独自のVCターボを搭載
1.5Lの3気筒ガソリンエンジンには、圧縮比を可変させる独自のVCターボを採用。高出力化と低燃費を高次元で両立する。
[Point 4]走りはまさに電気駆動モデル
日常域での力強さや滑らかな加速は、電気駆動モデルならでは。乗り心地も重厚感すら漂わせるフラットな出来映えとあって、快適性はピュアEVにも引けを取らない。
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構成・文/小野泰治 撮影/宮越孝政