アップルは、AndroidスマートフォンからiPhoneへの引っ越しを助けるアプリ「iOSに移行」をリリースし、その使い方を解説する動画を公開しています。
AndroidユーザーがiPhoneに乗り換えることは、意外とよくあるもの。2023年の市場調査でも、iPhoneを買った人の13%が以前はAndroidを使っていたとの結果が出ていました。過去5年間でも、およそ11~15%の範囲で安定しているとのことでした。
アップルは、そのプロセスを簡単にするための無料Androidアプリ「iOSに移行」を3月中旬に配信開始しました。
うれしいのは、他にクラウドストレージなど保存する場所を用意することなく、AndroidスマホからiPhoneに直接データを移動できること。しかも、Wi-Fi経由で行われるため、有線ケーブルでつなぐ必要もありません。
転送される主なデータは次の通りです。
- 連絡先
- メッセージ履歴
- カメラの写真とビデオ
- メールアカウント
- カレンダー
- WhatsAppコンテンツ
さて、「iOSに移行」アプリの使い方。これはまず、新しいiPhoneの初期設定から始まります。すでに使用中のiPhoneであれば、完全に初期化(工場出荷設定時に戻す)必要があります。
- iPhoneの初期設定中に「アプリとデータを転送」画面で「Androidから」をタップ
- Androidに「iOSに移行」をインストール
- iPhoneに戻って「続ける」をタップ
- 表示される6桁または10桁のコードをAndroidの「iOSに移行」アプリに入力
- iPhone側が一時的なWi-Fiネットワークを作成。Androidスマホをそのネットワークに接続
- Androidアプリ側で、転送したいコンテンツを指定
- 選択したら「続ける」をタップ
これで、転送プロセスが始まります。転送中は二つのデバイスを電源に接続したままにしておくこと。また両方とも転送完了と表示するまで、一切触ってはいけません。
アップルはその逆に、iPhoneからAndroidにデータを引っ越すツールも開発中と述べていました。そちらのリリースも待ちたいところです。
Source: Apple
via: Cult of Mac