日差しが強まる夏は、熱中症や紫外線対策が欠かせません。日焼け止めと並び、帽子も重要なアイテムです。ところが、おしゃれを損なってしまう心配も。
そこで、ファッション性と機能性を兼ね備えた帽子をリストアップ。帽子のセレクトショップ「OVERRIDE」を運営する株式会社栗原のプレス、室井ひとみさんに、おしゃれに日除けできるアイテムと選び方を解説していただきました。
この記事でわかること
ノーメイクの日も安心!
かぶるだけで日除けが叶う帽子
夏こそ、帽子を取り入れたおしゃれを楽しんでほしい、という室井さん。
「最大のメリットはもちろん、手軽に日焼け対策ができることです。レジャーや旅行が多くなるこの時期には、日傘と違って“両手が空く”こともメリットでしょう。
帽子をかぶることで、頭から顔まわりの広い範囲をカバーすることができます。また、夏はメイクもコーディネートも面倒で、軽装になりがち。そんなとき、頭にポンとかぶるだけで、おしゃれがきまるのも心強いですよね。
つばが小さくても日陰ができれば、顔や首の日焼け対策になります。素材、色、柄、さまざまなタイプが販売されているので、きっと気に入った帽子が見つかるはずです」(株式会社栗原 プレス・室井ひとみさん、以下同)
必須条件は“洗える”こと!
「天然素材見え」「たためる」「型くずれしにくい」もキーワード
「カンカン照りの季節におすすめしたい帽子を選ぶポイントは、通気性のよさ・洗える・たためるといった機能性です。
通気性の悪い帽子をかぶって頭に熱がこもってしまうのは気持ち悪いもの。また、夏は頭や身体、首にまで、たっぷりと汗をかきますから、洗って清潔をキープできることも重要です」
酷暑の夏を少しでも快適に過ごすため、帽子の素材も機能性も年々進化しているそう。
「手洗いできる帽子の種類もどんどん増えています。一見天然素材に見える帽子でも、よく見ると水洗い可能な化学繊維を使い、編み方を工夫することで天然の風合いをもたせながら“扱いやすさ”と両立しています。さらに最近は、洗濯機でジャブジャブ洗えるものまで出ています。また、スーツケースやバッグに入れても型くずれを気にしなくてよい、コンパクトにたためるタイプも人気です」
帽子専門セレクトショップのプレスが教える、
帽子のトレンド 3
続いて、流行の形や機能など、2024年のトレンドについて室井さんに教えていただきました。
1.機能性一辺倒からコーデの一部になった「紐付きタイプ」
Chapeau d’ O Chain Ribbon Capeline
1万7600円(税込)
手洗い:〇/折りたたみ:〇
「今季のトレンドの1つが紐付きタイプです。以前は、キャンプや登山などアクティブなレジャーシーンでかぶるアウトドアハットが主流で、サイクリングのときなど、風に飛ばされないために機能重視で選ばれていたりもしました。近年はこの紐がアクセサリー化。そのまま垂らしても胸元で結んでもコーディネートのアクセントになり、顔まわりを華やかに彩ります」
2.特徴あるフォルムとカラーでポップに仕上がる「手編み帽子」
OVERRIDE WS PAPER CROCHET HAT
7920円(税込)
手洗い:〇/折りたたみ:〇
「OVERRIDEの春夏展示会では、このようなクラフト感あふれる手編みのポップな帽子が人気でした。シンプルな服を着ていても、帽子をかぶるだけでおしゃれが成り立つ。今季は、そんなワンポイントになるようなカラフルな色味のものや、柄タイプが人気です」
3.人気を博したバケットハットに続く「ボンネットハット」
OVERRIDE PAPER CROCHET BONNET
7700円(税込)
手洗い:×(家庭での洗濯不可)/折りたたみ:〇
「ハットには『バケット』『チューリップ』『キャペリン』などさまざまなタイプがあります。近年、一気に人気に火が点いたバケットハットに続くのは、ボンネットハット。ボンネットハットとは、古くはヨーロッパでかぶられた、後頭部をおおい、紐をあご下で結ぶ帽子です。形に具体的な規定はなく、さまざまな種類があります」
次は、今年らしさも取り入れながら普段のワードローブにも合う。そんな帽子を、室井さんに9点おすすめしていただきました。
いつものコーディネートに合わせやすい
おすすめ最旬帽子 9選
今年らしさも取り入れながら普段のワードローブにも合う……そんな帽子を、室井さんに9点リストアップいただきました。
・品があるのに洗えてポータブル! 日除け効果も高いブルトンハット
Chapeau d’ O Silk Braid Breton
1万5400円(税込)
手洗い:〇/折りたたみ:〇
「品のよいシルクブレード素材を使用。光沢感があり、リボンがついているため、一見取り扱いが難しそうに見えるエレガントな帽子ですが、手洗い可能です。つばを下げてかぶれば、日除け効果も期待できます」
・バックスタイルも華やか! リボンまでしわになりにくいキャペリン
Chapeau d’ O Silk Braid Capeline
1万7600円(税込)
手洗い:〇/折りたたみ:〇
「バックについた大振りのリボンがアクセントです。後ろ姿もぬかりがありません。旅行先の海や自然など、映える景色と撮影すれば、一気にリゾート気分に。リボンもしわになりにくい素材を使用しており、持ち運びを考えたポータブルなデザインになっています」
・洗うほど柔らかい風合いに! 人気のバケットハットをアップデートしたツイルバケットハット
OVERRIDE OGC TWILL BUCKET HAT SG
5940円(税込)
洗濯機:〇/折りたたみ:〇
「バケットハットをアップデートするなら、ぜひ“育てる帽子”を選ぶのはいかがでしょうか。オーガニックコットンのカツラギ(ツイル)は、程よい張り感のある丈夫な素材です。洗うほど柔らかい風合いになり、頭になじみやすくなります。洗濯機で丸洗いできて衛生的なだけではなく、自分にフィットする帽子を育てる楽しみがあります」
・下向きのツバが紫外線対策! 個性派チューリップハット
OVERRIDE OGC DENIM TULIP SG
7700円(税込)
洗濯機:〇/折りたたみ:〇
「個性的で試してみるのには勇気がいるチューリップハットも、生成りのデニム地なら個性の強さをゆるめて、ほどよい抜け感を演出できます。チューリップハットの語源となっているとがった山と末広がりのツバの形も控えめでなだらかなので、初めてかぶる方にもおすすめです」
・コーディネートに取り入れやすいチェック柄のバケットハット
OVERRIDE OGC CHECK BUCKET HAT SG
6930円(税込)
洗濯機:〇/折りたたみ:〇
「チェック生地はオーガニックコットンを使用していてやさしい風合いです。派手すぎないチェック柄は、コーディネートに取り入れやすいです。洗えば洗うほどくったりと馴染み、経年変化が楽しめるコンパクトなバケットハットです。ツバ部分はUV遮蔽率90%なので日除けとしても活躍します」
・1つは持っておきたい、女性らしい帽子の定番キャペリン
OVERRIDE PB10 CAPELINE 11RN
1万2100円(税込)
手洗い:×(家庭での洗濯不可)/折りたたみ:〇
「広めのツバが顔まわりを日差しからカバーし、優雅な女性らしい雰囲気に仕上げる王道のキャぺリン。11センチのツバとUVカット率90%を施しているので、強い日差しを浴びる機会の多い旅行にもおすすめ。バックのつばに沿ったリボンがクラシックな装いを演出します」
・イージーケアがうれしい、アウトドアに活躍するアドベンチャーハット
OVERRIDE REC NL ADVENTURE HAT SG
6600円(税込)
洗濯機:〇/折りたたみ:〇
「キャンプやフェスのときに大活躍のアドベンチャーハット。こちらは、後頭部に通気口があり、帽子内の蒸れを軽減します。撥水加工が施され、少しであれば水を弾くことができ、急な雨にも安心です。また、洗濯機で丸洗いが可能なので、アウトドアでの気になる汗や臭いのケアもできます」
・今こそきれいめに品よく楽しむワイドキャップ
OVERRIDE POLYSHEET WIDE CAP SGP
6600円(税込)
洗濯機:〇/折りたたみ:〇
「近年は、着心地のよさや扱いやすさを重視し、おしゃれはカジュアル志向になっています。でも、本当は女性らしく品あるコーディネートが大好き。そんな方の要望を叶えるのがこちらのキャップ。カジュアルなのに、天然素材風の端正な織りが洗練された雰囲気でカジュアルになりすぎません。ワイドなツバが顔まわりを隠すので、ちょっとそこまでのノーメイク隠しにもおすすめです」
・定番キャップに今年らしさをプラス! 甘くなりすぎないレーブキャップ
kaorinomori レーブキャップ
4950 円(税込)
洗濯機:〇/折りたたみ:〇
「定番のキャップに今年らしさを加えるならば、レース編みなどガーリーなテイストのものを選ぶのもおすすめ。カジュアルさとガーリーさを併せ持つこちらは、甘めなテイストがお好きな方にも挑戦しやすいキャップです。じわじわと人気が高まっている紐付きで、トレンドアイテムを取り入れてみては?」
日除けの機能性だけでなく、素材が豊富になり、帽子はより取り入れやすくなっています。熱中症の危険が年々高まる日本の夏。外出の時間帯を調整するほか、おしゃれを邪魔しない帽子をオンして出かけましょう。
Profile
株式会社栗原 プレス / 室井 ひとみ
株式会社栗原のPR担当。「OVERRIDE」をはじめ社内ブランドのプレス対応を行う。帽子をつかったコーディネートをInstagramやWEARなどで提案している。