半透明の触手のようなものが伸びた異様な生き物が、最近オーストラリアの海岸に打ち上げられました。「こんな奇妙なもの見たことがない!」という声がSNS上で相次いでいます。
場所は南オーストラリア州ポートエリオット。海岸沿いを歩いていた人が、この奇妙な生き物の存在に初めて気づき、SNSに投稿しました。ゼラチン状とみられる太めの触手のようなものが伸び、先端部分には貝殻のようなものがついています。
上の画像の右上に一緒に犬が映っており、それと比べてもこの生き物がそれなりに長くて大きいと想像できます。
この正体は、フジツボ。桟橋やふ頭の橋げたなどに付着するほか、今回のように海岸に打ち上げられることがあるそうです。ただし、今回の場合は漂着したフジツボがあまりにも大量であり、南オーストラリア大学で海洋生態を研究するある博士は「この群れの大きさには驚くばかりだ」と話しています。
同博士は「桟橋の鉄塔などにフジツボが密集して群れとなり、その一部が海岸に流れついたに違いない」と推測しています。
一方、この出来事を報じたある地元メディアの記事は「この生き物を食べてみる?」という見出しを付けています。フジツボは甲殻類の一種で、ポルトガルやスペインでは溶かしバターを添えて料理として食べられているそう。味わいはロブスターやカニに似ていて、高級食材のひとつなのだとか。未確認生物かと思うようなぎょっとする見た目ですが、食べてみると意外とイケるものなのかもしれません。
【主な参考記事】
New York Post. Alien-like creature washes up on beach, stunning visitors: ‘The freakiest thing I’ve ever seen’. October 29 2024