レグザの夏モデル登場! ニーズ高まるMini LEDで43~85V型を揃えた「Z8シリーズ」にヒットの予感

ink_pen 2025/7/10
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レグザの夏モデル登場! ニーズ高まるMini LEDで43~85V型を揃えた「Z8シリーズ」にヒットの予感
畑野壮太
はたのそうた
畑野壮太

元ゲットナビ編集部員のフリーライター。"体験を分かりやすく言語化する"を信条に、アイテム、イベントなど、オールジャンルに取材を行う。また、自身のアイテムレビューサイト「reviewfun」も運営している。

TVS REGZAは、今夏の新製品として、4K有機ELレグザ、4K Mini LED液晶レグザの新製品を発表しました。いずれも、春に発表されたフラグシップ機に連なるセカンドラインの位置付けですが、フラグシップに迫る性能を誇っています。

↑今回の新製品の登場により、春夏レグザのフルラインナップが完成しました。

有機EL、液晶ともに高輝度化を実現

今回発表されたのは、4K有機ELのX8シリーズ(モデル名:X8900R・7月25日発売)、4K Mini LED液晶のZ8シリーズ(モデル名:Z875R/Z870R・7月4日発売※43Z870Rのみ7月18日発売)です。両シリーズともに、高輝度を強みにしています。X8シリーズは、高効率有機ELモジュールにより、約1.3倍の高輝度化を実現。Z8シリーズも、新開発のMini LEDバックライトモジュールで、従来比約1.2倍の高輝度化に成功しています。

↑新開発の有機ELパネルは、外光の写り込みの改善など、高輝度化以外の進化も見られます。
↑4K Mini LED液晶パネルは、高輝度化に加えてエリア分割の細かさをアップ。引き締まった黒を表現できるようになりました。

また、地デジなどの4K画質に満たないコンテンツを高解像度化する「AI超解像」により、なめらかでリアルな映像を実現します。さらに、X8900RとZ875Rは最新のエンジン「レグザエンジンZR α」を搭載し、映し出すシーンを検知して独自の映像信号処理を行う「AIシーン高画質PRO」を搭載。ハードとソフトの両面から、高画質化を進めています。

↑AIが、夜景、花火、星空のシーンを検知。それぞれにベストな表現になるような処理を行います。

マルチスピーカー搭載で迫力の重低音とクリアなサウンドを再現

音の面では、それぞれが異なるスピーカーシステムを採用しました。77X8900Rは9個・合計100W(65/55X8900Rは7個 60W、48X8900Rは8個 60W)のマルチスピーカーを搭載。X875Rは7個・合計70W、X870Rは7個・合計60W(43Z870Rは50W)のマルチスピーカーを搭載し、迫力の重低音とクリアなサウンドを実現します。

また、Z875Rおよび、X8900Rの77V型は、前向きに音を出すフロントスピーカーシステムを採用。その他のモデルはダウンファイヤリングスピーカーシステムとなっています。筆者が試聴したところ、背面に設置されている「重低音バズーカ」のおかげか、いずれの機種も音圧が強い印象でした。

↑Z875Rの85V型モデルに内蔵されているスピーカー。左のリモコンと比較すると、中央の重低音バズーカの大きさがわかります。

生成AIを活用した「レグザ インテリジェンス」を搭載

X8、Z8シリーズとも、生成AIを活用した「レグザ インテリジェンス」を搭載。ドラマなどの共演者や作者、ジャンルや年代などのアバウトな情報からでも作品を検索できる「レグザAIボイスナビゲーター」、スポーツ観戦における実況・解説の音声を分離し、実況のみ、またはスタジアムの歓声のみで視聴できる「レグザ快適AIリスニング」などの機能を搭載しています。さらに、Z875R、Z870Rは、タイムシフトマシンにも対応しており、ハードディスクを接続すれば地デジの番組を最大で6チャンネル、約80時間分、まるごと録画することが可能です。

↑資料では、「スタジアムなどの歓声を“強調”」と書かれていますが、実際にこの機能を使用してみると、実況の音声はほぼ聞こえなくなります。現地で観戦しているかのような臨場感を演出できます。

Mini LED液晶テレビが大きなトレンドに

TVS REGZAのレグザブランド統括マネージャー・本村裕史さんによると、今回の新製品のなかでも特に4K Mini LED液晶のZ8シリーズを重要視しているといいます。その理由は市場の微妙な変化にあり「本当に画質にこだわる人が有機ELテレビを選ぶという状況に変わりはないが、10年に1度テレビを買い替える、といったニーズに対してはMini LED液晶の需要が圧倒的に多い」のだそうです。こうした市場ニーズを背景として、Z8シリーズでは43V型、50V型、55V型、65V型、75V型、85V型と豊富なサイズを用意。パーソナルサイズも含めてタイムシフトマシンにも対応したのも大きなトピックで、今後は注目を集める存在になりそうです。

↑Z875R、Z870Rシリーズ。写真にしてもかなりの輝度に見えます。

116V型の大画面で高純度な色再現が楽しめる開発中モデルも展示

実際、近年のMini LEDテレビは、バックライトの緻密な制御により、従来の液晶が苦手だった黒の表現もかなり克服してきています。今回の新製品発表に先駆けて開催された内覧会には、その進化を示す展示がありました。それが、116V型RGB Mini LED液晶レグザです。

↑左はTVS REGZAの石橋泰博副社長。人が横に立つと、116V型の圧倒的な大きさがわかります。

本機のポイントは、116V型という圧倒的な大きさだけでなく、Mini LEDの構造にあります。従来のMini LEDは、白色のLEDの光をRGBのパネルに通すことで色を再現していましたが、新開発のRGB Mini LEDでは、すべてのLEDに独立した赤・青・緑の光源を内蔵。これにより、色純度の高い広色域を実現し、これまでにない自然で色あざやかな高画質を実現したといいます。また本機のエンジンには、フラッグシップ機と同様に「レグザエンジンZR α」が搭載されており、パネルの色表現力を最大化し、被写体の色、輝き、質感をリアルに再現します。

↑本機のバックライトに搭載されたRGB Mini LED。よく見ると、1つのLEDに3色の独立した光が見えます。

この超大型テレビは、2025年度中の商品化を目指しているとのこと。日本家庭のテレビの大きさは諸外国に比べて小さめという傾向がありますが、近年ではそれが徐々に大型化しています。本機が発売されれば、最上級の選択肢として、話題を呼ぶ存在になりそうです。

【ラインナップ情報】

・X8900R:48V型、55V型、65V型、77V型

・X875R:55V型、65V型、75V型、85V型

・X870R:43V型、50V型

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