日々の生活に不可欠だけど、安い買い物ではない家電製品。選ぶ際に重視するポイントが異なって、夫婦間で意見が対立することもあるのでは? 譲れないポイントを出し合って優先順位をつけ、双方が納得できる製品をチョイスするのが、円満な家庭を築くうえでも重要だ。
そこで今回は、夫・妻それぞれの目線で「スティック掃除機」と「トースター」をレビュー。家族での家電選びの最適解がわかるかも!?
石井さん家が「スティック掃除機」を検討してみたら?
毎年クリーナーを多数試している石井家。吸引力がパワフルで操作がラク、さらにお手入れが簡単なタイプがわが家の好み。最近は自動ゴミ収集機能付きタイプが気になっており、注目の2機を夫婦でそれぞれ使ってみた。
【夫】ITライター/石井英男さんPCは得意だが、白物家電の操作が大の苦手。簡単操作で効率良くキレイになるクリーナーを好む。
【妻】家電プロレビュアー/石井和美さん白物家電のレビューが得意。毎月、家電の検証を多数行う2児の母。コンパクト且つ、手入れのしやすいクリーナーが好き。
強力な吸引力と豊富なアタッチメントが魅力
【英男さんの“推し機種”】

シャーク
Shark EVOPOWER SYSTEM NEO Ⅱ+ LC551JBK
実売価格8万8000円
SPEC
●テクノロジー:Smart iQテクノロジー(iQセンサー、フロアセンサー、エッジセンサー)●吸込口:ハイブリットパワークリーン●最長連続運転時間:約70分●充電時間:約3.5時間●サイズ/質量:W228×H1040×D160mm/約1.7kg(スティック)
おすすめPOINT
高性能センサーでゴミの量や床の状態を検知し、吸引力やブラシの動きを最適化してくれる賢いクリーナー。強力な吸引力と最大50分の長時間運転で、効率良く掃除でき、ハンディとしても取り回しが良く、使いやすい。アタッチメントが豊富で車内、ソファ、布団など幅広く掃除できるのがおすすめ。

英男 掃除をサボっても、溜まったゴミを余すことなく吸い取ってくれる掃除機が理想なんだよね。これならカーペットの奥に入り込んだゴミまで吸引してくれるので文句なしだよ。
和美 ヘッドが重めで、床にピッタリついて浮きにくいね。雑に動かしても床からヘッドが離れないから、ゴミを逃さず取れてる感じがする。
英男 ハンディとしても優秀。アタッチメントが豊富で、いろいろな場所を掃除できる。クルマの中も掃除しやすかった。あと、ドックは紙パックが不要なタイプなので、ランニングコストを抑えられて良い。
静音性と使いやすさに工夫アリ!
【和美さんの“推し機種”】

シャープ
ステーションタイプ コードレススティック掃除機
「RACTIVE Air STATION」EC-XR1
実売価格6万4800円
SPEC
●吸込口:バワーヘッド(自走パワーアシスト)など●運転音:55~約52dB(スティック使用時)●最長連続運転時間:約45分●充電時間:約100分●サイズ/質量:W221×H134×D134mm/1.6kg(スティック)
おすすめPOINT
軽量で握りやすいラウンド形状のハンドルなので、長時間使用しても疲れにくいデザインがイイ。運転音はとても静かで、夜間でも気にせず使える点も魅力。音は静かでも吸引力は申しぶんなく、日常的に気になるホコリやゴミをしっかりと吸い取れます。掃除のハードルがグッと下がる、使いやすさ重視の一台です。

和美 軽くて持ちやすいから、女性が長時間使っても疲れにくい。床掃除のしやすさで選ぶなら、私はコレだな。
英男 仕様よりも軽く感じる。モーターやダストカップが手元じゃなくて下にあるから、持ったときのバランスが良くて扱いやすいんだろうな。
和美 ちょっとしたゴミが気になったときに、サッと使えるのが良いんだよ。
英男 かなり静音なのに、しっかりと吸引できているのにも驚いた。
和美 「自動ごみ収集ステーション」は紙パック式で手を汚さず、すぐにゴミを捨てられて便利。
【まとめ】自動ゴミ収集機能があると、やっぱり手入れがラク!
床だけでなく、ソファや車のシートなども掃除したいならハンディにもなるシャーク、静音性が抜群で使う時間帯を選ばず、サッと出して掃除したいならシャープがオススメ。スタンドに本体を戻すだけでゴミが処理できる自動ゴミ収集機能付きは、手入れの手間が格段に減ってやはり便利! 紙パック式か否かは好みが分かれます。

安蔵さん家でトースターを検討してみたら?
世間に定着した感のある高級トースター。本当にパンを美味しくトーストできるのか気になるが、どれが良いのかなかなか決められず……。いま、わが家で気になっている2機種をふたりで試してみた。
IT・家電ジャーナリスト/安蔵靖志さん家電製品総合アドバイザー。ライターとして圧力鍋や電子レンジ、トースターなど数多くの調理家電をレビューしている。
ITジャーナリスト/鈴木朋子さんスマホ安全アドバイザー。普段はブルーノのトースターやシャープのヘルシオ ホットクックなどを愛用している。
焦がすことなく外はサックリ! 中までしっかりと温められる
【安蔵さんの“推し機種”】

バルミューダ
ReBaker KTT01JP
実売価格2万5300円
SPEC
●定格消費電力:1300W●運転モード:トースト、チーズトースト、リベイク、フライド、オーブン●タイマー:1~10・15分●サイズ/質量:W347×H216×D330mm/約3.9kg
おすすめPOINT
水を使わずに外はカリッと、中はふわッとトーストが仕上がる。リベイクモードもフライドモードも、ほとんど焦がすことなく、焼きたてや揚げたてのような状態に仕上げてくれるので満足感が高いです。タイマー設定が手動なのは好みが分かれるところだが、トースターの使い勝手に慣れた人には使いやすいようにも感じます。

鈴木 トーストのカリッと・ふわッと感がとても良くて、至福のトーストに仕上がるね! リベイクモードで焼いたチョコデニッシュも、圧倒的に美味しかった。
安蔵 トーストモードにするだけで、良い感じのトーストが焼ける。モードに合わせて1秒ごとに1℃単位で、自動で温度制御してるんだって。
鈴木 すごいね。操作がわかりやすいのもイイ。子どもでも簡単に使えそう。
安蔵 フライドモードに便利なステンレストレイ&網のセット(別売)があるのも好ポイント。庫内を油や天かすとかで汚さずに済むし。
ふわふわ度と焼き加減を選べば、自動でイイ感じに仕上げてくれる!
【鈴木さんの“推し機種”】

シャープ
ヘルシオトースター AX-WT1
実売価格3万2300円
SPEC
●定格消費電力:1410W●水タンク容量:約50ml●調理メニュー:トースト、揚げ物リベイク、焼き物リベイク、ノンフライから揚げなど●手動温度調整:120~260℃(20℃単位)●サイズ/質量:W340×H270×D363mm/約5.0kg
おすすめPOINT
熱風の約8倍ものエネルギーを持つ過熱水蒸気を用いて調理するので、食品の内側まで熱が伝わる。焼き加減だけでなく、食品内部の「ふわふわ度」を選べる機能を搭載しているのも、本機の特長です。自分の好みに合わせた焼き加減とふわふわ度を選んでスタートするだけで自動調理してくれるのも頼もしい!

鈴木 「揚げ物リベイク」で温めたメンチカツが美味しかった。外がパリッと中がジューシーというのは電子レンジでもグリルでもできないので、すごい!
安蔵 トーストも大満足な仕上がり。ふわふわ感と焼き加減を自分の好みで選べて、冷凍食パンも美味しくトーストできた。今回はトーストとリベイク調理を中心に試したけど、ノンフライ調理や焼き物調理もできるんだよね。
鈴木 最近、ノンフライヤーが気になっていたんだよね。ノンフライの唐揚げとかもヘルシーに美味しく作れるから、コスパも良いかも!
【まとめ】好みの仕上がりと活用頻度を考えて選ぶと良さそう
両機とも大満足のトーストが焼けますが、加熱法が異なるので仕上がりには違いが。カリカリ重視派はReBaker、しっとりふわふわ重視派はヘルシオがオススメかもしれません。また、日々の調理にトースターをフル活用したい場合は、ノンフライ、焼き物、炙り焼きなど、多彩な調理機能が備わったヘルシオが◎。

※「GetNavi」2025月7号に掲載された記事を再編集したものです。
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