コンパクトな丸っこいフォルムがかわいい……! シャープの3合炊きマイコン炊飯器「KS-CS05J」は、ズバリ“自炊を楽しくする、置いて絵になる炊飯器”が売り文句の1台。実売1万円台という手ごろ感もあるし、ちょっとした料理もできるので、1〜2人暮らし用にぴったりなのです。日常にどれくらいフィットしてくれるのか、実際に使ってみた感触をレポートしていきます。
目次

シャープ
ジャー炊飯器 KS-CS05J
オープン価格(実売1万4300円前後)
ワンルームや1LDKにもなじむつや消しのコンパクトフォルム
まず印象的なのが、そのサイズ感と佇まいです。上述のとおり、KS-CS05Jは3合炊きで1〜2人暮らし向けの炊飯器なわけですが、炊飯容量だけでなく“見た目”的にも少人数世帯にぴったり。

特に1〜2人暮らしで多いワンルームや1DK〜1LDKのように、キッチンと居住空間がゆるやかにつながっている間取りでは、家電の見た目って思いのほか空間の印象を左右しますよね。
KS-CS05Jは、柔らかさのある丸っこい本体が棚の上やカウンターに置いても主張しすぎず、どこか可愛らしい。まさに“置いて絵になる炊飯器”という言葉のとおりです。

天面のボタン配置もフラットなシンプルデザイン。とにかくわかりやすいので、誰でも直感的に操作できるでしょう。

3mm厚釜で炊き上げる&ちょっとした調理メニューも
付属の内釜は3mm厚で、底面を球状にした「球面炊き」でおいしく炊き上げる仕様としています。炊飯コースはスタンダードな「白米」のほか、「無洗米」「おいそぎ」「冷凍用」「カレー用」「おかゆ」「エコ炊飯」などを備えていて、用途に合わせて炊き分けができます。


さらにもうひとつ注目したいのが、ちょっとした調理メニューも搭載していること。「茹で鶏」「温泉卵」など、マイコン加熱を活用しておかずを作ることができるのです。
こういった炊飯器の調理活用法は、SNS上ではライフハックのひとつとして多くの情報がシェアされていますが、メーカーが公式に「調理モード」を搭載するモデルはわりと限られます。1〜2人暮らし民にとって、手軽なマイコン炊飯器で公式に調理モードを搭載してくれるのは、うれしいポイント。
そう、KS-CS05Jはマイコン式のベーシックモデルながら、日常使いで便利なちょっとした機能を押さえているモデルなんです。「難しいことは求めないけど、シンプルにちゃんと使えるものがほしい」というニーズに応えてくれます。

基本の白ごはんを炊いてみる→うまい!
というわけで、手始めに標準の「白米」コースで白ごはんを炊いてみました。一番使う機能ですからね。

その出来栄えは、マイコン式らしい“ふっくら&シャキッと”な炊き上がり。もちろん価格帯から言って高級IH炊飯器のようなもちもち甘い!……というタイプではありませんが、日常的に食べるにはしっかり満足できる“おいしいごはん”です。

我が家では1合を炊くことが多かったのですが、特に炊きムラを感じることもありませんでした。標準の「白米」コースのほか、「冷凍用」や「おかゆ」「炊き込み」などの炊き分けコースも搭載しているし、1万円台でこれなら十分。白米を食べるのが好きな人が選ぶマイコン炊飯器という感じです。

公式レシピでゆで鶏などの副菜が簡単に作れる
続いては、本機のもう一つの魅力である調理モードを使ってみましょう。上述のとおり、メーカー公式に調理機能を打ち出してくれているのは心強いですね。

調理メニュー数は「ゆで野菜」「ゆで鶏」「温泉卵」のおかず系3品ほか、「パン」「ケーキ」も加えた5種類だけですが、正直に言えば、1〜2人暮らし用の手軽なマイコン炊飯器に、そこまで高い調理機能を求めるものでもない気もします。個人的にはこれくらいでアリかなと。
どちらかといえば、“炊飯器=ごはん専用”という固定観念をやわらげ、「普段使っている炊飯器で料理できる便利さ」を手軽に試せるのが良いのではないでしょうか。というわけで、今回は日常的に使えそうなおかず「ゆで野菜」「ゆで鶏」「温泉卵」を、3品とも作ってみました。
▼ゆで野菜
「ゆで野菜」は、内釜に規定量の水を入れ、そこにカットした野菜を加えて加熱するだけのレシピです。我が家では、ブロッコリーとかぼちゃをそれぞれ加熱してみました。
まずはブロッコリーから。内釜に水を大さじ2、小房に分けたブロッコリー(200g程度)を入れます。フタを閉めて「調理」ボタンを押し、「クッキング 1/7分タイマー」に設定して、「炊飯/スタート」ボタンを押すだけ。

これらの調理コースを使う際の留意点としては、スタート後すぐに本加熱に入るわけではなく、加熱準備時間があるため、実際の所要時間はタイマー設定時間より長くなります。今回のブロッコリーの場合、トータルで13〜14分かかりました。

この所要時間をどう捉えるか……というのは、人によって感覚がまちまちかもしれませんが、スイッチを入れて放ったらかしにできるのは、お鍋にお湯を沸かしてゆでるより楽なポイントです。
かぼちゃ(300g程度)は3〜4cm角にカットし、大さじ3の水と合わせて10分タイマーで加熱。こちらはカット具合によって、少し火の通りが心許ないことも。しかしそんなときも、もう一度フタを閉めて延長加熱することができるので、様子を見ながら調整できます。

▼ゆで鶏
続いては、鶏むね肉を使った「ゆで鶏」のレシピを。いわゆるサラダチキン的なヤツですね。
手順としては、内釜の水位目盛「2」まで水を入れて塩小さじ1を溶かし、そこに鶏むね肉(300g程度・厚さ3cm以下)と白ネギの青い部分(5cm)、ショウガの薄切り(ひとかけ)を入れてセットするだけ。あとは、フタをして「調理」ボタンを押し、「クッキング2/30分タイマー」を設定して「炊飯/スタート」ボタンを押せばOKです。こちらは、加熱準備時間を含めたトータルの所要時間は42分ほどでした。


完成した「ゆで鶏」、めちゃめちゃおいしい! 鶏むね肉は普通に調理するとパサつきがちな部位ですが、炊飯器の加熱性能を活かしてじっくり火を入れることで、しっとりとした仕上がりになります。

特に1人暮らしであれば、作った「ゆで鶏」を冷蔵庫で保存して、2〜3日かけて食べる“ゆるい作り置きスタイル”が重宝するんじゃないでしょうか。丼ものやサンドイッチの具材など応用レシピの範囲も広いですし、低カロリー&高タンパクの健康的でおいしいメニューを手軽に作れる炊飯器というのは、あらためて自炊の強い味方になりますね。
▼温泉卵
そして最後に、「温泉卵」も作ってみました。これも温度管理が難しいメニューですよね。でも本機ならレシピどおりにセットして待つだけです。
手順としては、内釜に生卵を入れ、卵がかぶる程度の水を加えて本体にセットしたら、「クッキング3/20分タイマー」に設定して「炊飯/スタート」を押すだけ。Mサイズの卵を一度に4個まで同時に調理できます。

完成した温泉卵は、白身はチュルンとやわらかく、黄身はとろりと、完璧な仕上がり。殻を剥かずに冷蔵庫に入れて2〜3日くらいは保存できると思うので、多めに作っておくのも良き。普段の食事に添えるだけで、ちょっとした“ごちそう感”が手軽に出るし、手軽にタンパク質が摂取できます。

これから1人暮らしで自炊を始める人に推したい炊飯器
KS-CS05Jは、機能性を詰め込んだハイスペック炊飯器ではありません。だからこそ、1万円台で買えるカジュアル感が大きな魅力。誰でも迷わないシンプルな使い勝手や、必要十分な炊飯性能に加え、メーカー公式レシピという“ちょっとした提案”があることで、自炊のハードルをやわらかく下げてくれます。

置きやすいサイズと愛嬌のあるデザインも相まって、1〜2人暮らし民の料理気分を盛り上げるかわいい相棒になってくれる1台。これから1人暮らしで自炊を始める人の“最初の炊飯器”としても、有力候補に入るでしょう。
ジャー炊飯器 KS-CS05J
最大炊飯容量(白米):0.54L(0.5〜3合)
サイズ/質量:W222mm×H190mm×D260mm/約2.7kg
保温:12時間