ハイセンスジャパンは4月24日、Mini LEDテレビのフラッグシップモデル「U9R」、ハイエンドモデル「U8R」、エントリーモデル「U7R」を発表しました。今回、事前に製品を見る機会がありましたので、その様子をレポートします。新製品はいずれも高画質、AIエンジン、独自のVIDAA OSなど、優れた技術を惜しむことなく投入しています。
まずは3モデルそれぞれの製品名や想定価格、発売予定日から見ていきましょう。
製品名/画面サイズ/想定価格(税込)/発売予定日
85U9R/85V型/64万8000円/6月6日
75U9R/75V型/44万8000円/6月6日
65U9R/65V型/33万8000円/6月6日
100U8R/100V型/89万8000円/5月15日
85U8R/85V型/44万8000円/5月15日
75U8R/75V型/29万8000円/6月6日
65U8R/65V型/23万8000円/5月15日
55U8R/55V型/19万8000円/6月6日
50U8R/50V型/16万8000円/5月15日
75U7R/75V型/25万8000円/5月15日
65U7R/65V型/18万8000円/5月15日
55U7R/55V型/15万8000円/5月15日
U9Rは、有機ELの画質を超えるテレビとして企画開発したという製品です。新たに「ダイナミックXディスプレイ」を搭載することによって、昼間のリビングでも見やすい高輝度、高純度な色再現性、有機ELに匹敵する黒の表現などを実現しています。

ディスプレイは、従来モデルに比べて画面の映り込みを50%低減した「ARコート低反射フィルム」、斜めから見ても色あせない「広視野角シートPRO」、発光効率を上げつつも光漏れを抑えた「Mini-LED X」バックライト、豊かな色彩を実現する「量子ドットダイナミックカラー」を組み合わせています。



また、最新のAIエンジン「HI-VIEW AIエンジン PRO」を採用。ネット動画で発生しがちなバンディングノイズを抑える「AIピクチャー」や、前後のフレームを学習して補完する「AIクリアモーションPRO」、シーンに応じで画面を最適化する「AIシナリオ」といった機能を備えています。

音質面では最大出力110Wの音響システムを搭載しました。構成はトップスピーカー×2、サブウーファー、サイドスピーカー×2、センタースピーカー、フルレンジスピーカー×2。さらにHI-VIEW AIエンジン PROの、シーンに応じて音を調整する「AIサウンド」によって最適な音質を楽しめるそうです。

このほか、快適な操作性を実現するという「VIDAA OS」、ネット動画サービスにアクセスできる12個のダイレクトボタン、ゲームを楽しむためのゲーミングメニュー、デバイスとの接続性を高める「AirPlay」などを搭載しています。


U8Rは、ハイセンスジャパンが主力と位置付けるモデルです。低反射フィルム、広視野角シートPROに加え、従来モデルから最大輝度が67%向上したうえにエリアコントロールの分割数も4倍以上となったバックライトパネルを搭載。クラスを超える輝きとコントラストを実現したとうたいます。


スピーカーは最大出力60Wで、本体下部に左右1基ずつのほか、サブウーファー、トップスピーカー2基を搭載しています。またAIエンジンは上位モデルと同じHI-VIEW AIエンジン PROを採用しました。
U7Rは、Mini LEDバックライト、広色域量子ドット、輝度強化フィルム、広視野角の液晶パネルを搭載したエントリーモデル。サウンドは最大出力40Wで、左右のメインスピーカーとサブウーファーの構成となっています。また、U7RにもHI-VIEW AIエンジン PROを搭載しました。

世界をリードする技術と日本基準の品質でシェアを伸ばす
ハイセンスジャパンはテレビにおいて、2024年の実績で国内シェア3位につけており、着実にシェアを伸ばしています。製品が売れている理由として同社は「高画質、操作性、手ごろな価格からくるコストパフォーマンスといった理由があるかもしれないが、そこだけではない」といいます。
グローバルで見ると、CESで発表したRGB Mini LEDテレビやマイクロLEDテレビなど、日本に導入していない製品があり、そうした製品のベースには「世界をリードする技術」があると説明。加えて日本基準の品質も持ち合わせており、その両方を持つ唯一の海外ブランドがハイセンスであるとしています。こうした背景から、製品に自信があるため、テレビ製品ではメーカー3年保証もつけています。日本でも人気を得ている理由はこの技術と品質にあるというわけです。
今後は技術と品質に裏打ちされた製品がシェアをどこまで伸ばせるかが注目でしょう。
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