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2025/6/30 11:00

GLIDiCの音質をさらに追求したハイエンドモデル! 完全ワイヤレスイヤホン「TW-9100」レビュー

GLIDiCから5月に発売されたばかりの新製品「TW-9100」は、コンパクトなボディにGLIDiCが追求する音質を詰め込んだ、同社の完全ワイヤレスイヤホンのハイエンドモデル。扱いやすさと音質の良さで幅広い層から支持を集めるGLIDiCの最新モデルがどのような仕上がりになっているのか、さっそくご紹介していきます!

 

↑GLIDiCの新ハイエンドモデル。その実力とは?

 

まずは外観から見ていきましょう。充電ケースはかなりコンパクトな手のひらサイズで、ズボンのポケットでもカバンでも邪魔にならないサイズ感。蓋も開閉するとピタリと止まり、小さくても安っぽさはありません。ケースにはペアリング用のボタンも搭載されていて、ペアリング操作も簡単。同時に2台のデバイスと接続して待ち受けできるマルチポイント機能にも対応しているので、パソコンとスマートフォンなど、複数台で運用する場合にも便利です。

↑手のひらに収まるコンパクトな充電ケース

 

イヤホン本体はややシュッとしたデザインで、指でもつまみやすくなっています。付属のイヤーピースもやわらかくもちもちした質感でフィッティングも良好。ケースに収納する際のマグネットも強力で、着脱時も扱いやすい仕様です。操作はタッチパネルとなっており、タッチした際に「チャッ」と軽いSEが再生されます。レスポンスも良く、何回タッチしたかわからない……というようなタッチ操作のストレスはありません。

↑シュッとしていて指でつまみやすいイヤホン本体

 

デザインはマットブラックを基調として、高級感のあるカッパーが差し色に使われています。パッと見た印象も派手すぎず、普段使いからビジネスシーンまで合わせやすそうなデザインです。イヤホン本体はIPX4の防水性能を備えており、急な雨や、運動時の汗なども気にせずに運用できます。連続再生時間は約8時間、充電ケース込みで約29時間の使用が可能です。10分間の充電で約2時間20分の再生が可能な急速充電にも対応しており、朝になってから充電のし忘れに気づいた! なんて場面でも安心です。

↑マットブラックとカッパーのオシャレな組み合わせ

 

続いてはノイズキャンセリング性能について。本製品はGLIDiC製品で初となる「アダプティブHybrid ANC」を搭載しており、周囲の環境に合わせて自動的に最適なノイズキャンセリングに調整してくれるとのこと。実際に屋外で試してみましたが、静かな住宅街を歩いているときは自然で抑えめなノイズキャンセリング、地下鉄などの大きな走行音が気になる場面ではしっかり強めのノイズキャンセリングと、どのような場面でも快適に音楽再生や動画視聴などを楽しむことができました。また、外音取り込みも自然で、それでいて音がハッキリとしており、周囲の声も聴き取りやすくなっています。また、外音取り込みと同時に再生中の音量を下げる「クイック外音取り込み」機能も用意されているので、誰かに声をかけられた時や、電車内のアナウンスが流れている時など、とっさに周りの音を聴きたい場合にも対応してくれます。

↑同社初の新技術「アダプティブHybrid ANC」に対応

 

それでは最後に音質をチェックしていきます。今回はiPhone 15 Proと接続して、Apple Musicで音楽を再生してみました。

↑BluetoothコーデックはSBCとAACに対応している

 

全体的に「やや濃密で丁寧な音」という印象で、わかりやすいメリハリというよりは、どっしりと余裕のある鳴らし方をしているように感じました。サカナクション「怪獣」では、特に中低域の質感が良く、ボーカルの息遣いや細やかなニュアンスも、すぐ近くで聴こえるようなリアルさを感じます。一方で音場感もほどよくあって、窮屈さは感じさせません。こうしたボーカルの描写の良さは女性ボーカルでも表れており、AiScReam「愛♡スクリ〜ム!」では、ボーカルがスッと立っていて存在感があります。すっきり聴こえるのに痩せているわけではなく、わざとらしく持ち上がっている感じでもありません。声を聴きたい! という人にもマッチしそうです。ハイテンポな描写も気持ちよく、細かく刻んだリズムもキレているのに、カドがキツくなく聴きやすいまとまり方をしています。低域の存在感も充分で、星街すいせい「もうどうなってもいいや」2番Aメロの揺れるような重厚感のあるSEも迫力を感じます。

↑イヤホンの着脱で再生・停止操作が行えるセンサーも内蔵

 

上述した通りどっしりした印象もありつつ、聴き終わったあとの疲れが少ない、「聴き応えがあるのに優しい」という仕上がりになっています。このバランスの取り方の上手さはGLIDiCらしい優等生感のあるサウンドといえます。また、さらに重低音を楽しめる「低音重視モード」も搭載。こちらをオンにしてみると、安定感の「どっしり」が、アタック感の「ドスン」に変化していきます。こっちのけんと「けっかおーらい」などがまさにハマっていて、キックやシンセベースなど低域のトラックがぴたりと噛み合い、足元の暗がりが一層深まるような厚みを演出してくれます。これは流石に通常モードと比べてもかなりパワフルで、ずっと聴いているとやや疲れも感じます。音楽の他にも映画やゲームなど、迫力をもって楽しみたいコンテンツにはうってつけですので、好みに応じてぜひ使い分けてほしいところです。スマートフォン上の操作を必要とせず、イヤホン本体のタップのみで切り替えられるのもうれしいポイントです。

 

以上、GLIDiC TW-9100のご紹介でした。ユーザーフレンドリーな使い勝手の良さと、オーディオファンにも評価されるこだわりの音質を併せ持つGLIDiC製品。その音質をさらに追求した同社のハイエンドモデルを、ぜひ一度体感してみてください。

 

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