ビデオカメラは、ワイプ撮りやプロジェクターといった各社が誇る独自機能の強化がトレンド。本記事では大きなシェアを持つパナソニックとソニーの新機種を専門家がチェックし、進化したポイントを解説します。
超高精細な4K映像を生かした“あとから編集”機能が多彩に
パナソニック
HC-WX995M
実売価格10万7330円
サブカメラを装備し、撮影者などの映像もワイプ(子画面)として写し込める4Kモデル。撮影後に映像を編集できる「あとから補正」機能に、目的の被写体をクローズアップできる機能などが追加されました。
マルチマニュアルダイアル。各種設定を素早く変更することが可能です。
サブカメラを搭載。撮影者も子画面(ワイプ)で写り込めます。
【作例&プロが採点】
14.5/15点
(4K画質:5、4K編集機能:4.5、ワイプ撮り利便性:4)
「とりあえず引きで撮っておき、注目したい部分だけをあとからアップにできるのは便利。撮影手法を一変させる機能です」(湯浅さん)
走りながらの撮影でも安定する 強力な手ブレ補正モードを搭載
ソニー
HDR-PJ680
実売価格8万870円
レンズが動いて本体のブレを吸収する「空間光学手ブレ補正機能」に、5軸方向で手ブレを補正するインテリジェントアクティブモードを追加。インテリジェントアクティブモードは子どもと走りながらでも滑らかな映像が撮影可能です。モニター背面にプロジェクターを内蔵し、最大100型での映写が楽しめます。
本体が動いてもレンズと一体になったセンサーがバランスを保つ(写真はCX680)。
外部入力端子を搭載。BDレコーダーなどを接続し、プロジェクターで映写でき、25ルーメンと明るいです。
【作例&プロが採点!】
14.5/15点
(手ブレ補正:5、プロジェクター利便性:5、操作性:4.5)
「手持ちでの望遠や移動しながらの撮影でも、ブレの少ない映像に。プロジェクターは明るい部屋でスクリーンなしでも鮮明です」(湯浅さん)
【その他の注目モデル01】
水洗い可能な 防水・防塵の タフなカメラ
JVC
GZ-RX670
実売価格8万860円
深さ5mの水中で約30分間撮影できる防水性能に加え、防塵・耐衝撃(落下1.5m)・耐低温(-10℃)を実現。視野角の広いモニターや、ホールド感の高いY字クリップベルトも装備する。●サイズ:W60×H59.5×D128mm
【その他の注目モデル02】
スロー撮影や早送り撮影が手軽にできる
キヤノン
iVIS HF R82
4万9550円(キヤノンオンラインショップ限定販売)
撮影中に記録速度を切り替え可能。徒競走のゴールシーンをスローにしたり、料理の過程を倍速にしたりできる。明暗差のある場所での色彩の再現性を高める「高輝度優先モード」が逆光補正に対応。●サイズ:W53×H57×D116mm(バッテリー含まず)
●サイズ、撮影時質量は付属バッテリー使用時の数値です
【私がチェックしました!】
テクニカルライター
湯浅顕人さん
PC&AVのライター。アウトドア遊びでの撮影が多いため、ビデオカメラは手ブレ補正機能を重視する