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2017/5/26 20:10

【最新CDラジカセ聴き比べ】ソニーらしさが光る「CFD-S401」で一日ラジオ漬け体験

ハイレゾとデジタルオーディオの時代に、“一周まわってオシャレかも?”と再ブームが到来したカセットテープ。また、スマホの「radiko」が定着しても根強い人気を誇る従来のラジオ。そんな流れとともに、懐かしの“CDラジカセ”が復権の兆しを見せている……らしい!?

 

いまとなってはノスタルジー漂う存在のCDラジカセですが、実は2017年の現代に、大手家電メーカーから新機種が続々発売中。これが40~50代以上だけではなく、10代の若いユーザーにも着実に売れているとのことですから驚きです。今回は、そんな最新CDラジカセの中でも、スタイリッシュ路線を追求するソニーの「CFD-S401」をレビューしてみたいと思います。

 

随所にデザインのこだわりが垣間見れるソニー最新モデル

↑「CFD-S401」本体前面
↑「CFD-S401」本体前面

 

2017年6月にソニーから発売予定の最新型CDラジカセ「CFD-S401」。大きな特徴は角のとれた箱状のデザインやカラーリング(写真のベージュのほか、ブラック、ホワイトも用意した3色展開)。ある意味昔ながらのCDラジカセっぽくない、ちょっとオシャレなイマドキ風オーディオ製品として仕上げられています。

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本製品は、CD・ラジオ・カセットテープという昔ながらの3メディアに対応。録音については、CD、ラジオと外部入力の音をカセットテープに録ることができます。このあたりの基本機能は、あくまでクラシックなCDラジカセに準ずるもの。

 

↑CD、カセットはともに本体上部のフタをプッシュ、オープンしてセットする
↑CD、カセットはともに本体上部のフタをプッシュ、オープンしてセットする

 

充実したラジオ機能

いまさらどう作ったところで、見た目以外は同じになるんじゃ……と思っていた最新CDラジカセですが、各社ごとにコンセプトや機能性に差があります。ソニーに関しては、特に“ラジオ聴取の快適性”を重視している印象を受けました。

↑サイズはW320×H134×D199mmとコンパクトにまとまっており設置しやすい。背部にはFMラジオ用の伸縮式アンテナを装備
↑サイズはW320×H134×D199mmとコンパクトにまとまっており設置しやすい。背部にはFMラジオ用の伸縮式アンテナを装備

 

最新型のラジオ製品では、AMラジオの番組がFM放送でも聴けるFM補完放送(ワイドFM)への対応が大きなトピックに。これは従来のFM放送用の周波数(76MHz~90MHz)に加え、新たに割り当てられた90.1MHz~95MHzでAM番組を放送する仕組みのこと。AMラジオの主要局が、電波を遮られにくく音もクリアなFMステレオ放送で聴けるようになります。

↑ソニーWebサイトのワイドFM解説ページより
↑ソニーWebサイトのワイドFM解説ページより

 

もちろん「CFD-S401」もこのワイドFMに対応。AM放送を含めた数多くのラジオ番組を、クリアな音質でストレスなく楽しめるようになっています。

↑お気に入りの周波数(放送局)を見つけたら、1~3番のプリセットに登録することで以後はラジカセ本体からワンボタンで呼び出せるように設定可能
↑お気に入りの周波数(放送局)を見つけたら、1~3番のプリセットに登録することで以後はラジカセ本体からワンボタンで呼び出せるように設定可能

 

また本製品ではラジオのタイマー予約にも対応しており、あらかじめ指定しておいた時間にラジオ番組をカセットテープに録音することもできます。

 

大きな液晶画面&明るさ調節機能で、枕元にも置きやすい

そして、「CFD-S401」本体ボタン類の中には、「明るさ・スヌーズ」というものがあります。これが全ボタンの中で最も大きく、さらに位置まで一等地であるというところに、本製品の大きな特徴が表れています。

↑本体上面に並ぶ、電源ボタン、ソース切り替えボタン、そして明るさ・スヌーズのボタン
↑本体上面に並ぶ、電源ボタン、ソース切り替えボタン、そして明るさ・スヌーズのボタン

 

「明るさ・スヌーズ」は通常、押すたびに前面液晶の明るさを3段階で切り替えられるボタンとして機能します。ラジカセの液晶画面はバックライト付きでないと見づらい反面、寝る前の枕元などに置く場合は逆にまぶしさが気になるもの。この明るさ調節は、ベッドルームに液晶画面つきラジカセを置くにあたっては必須ともいえる機能です。

 

そして“スヌーズ”ですが、本製品では時計機能を使ったタイマー利用時にスヌーズが有効。指定した時間に好きな音(CD、ラジオ、カセットテープ、またはピピピピ……というブザー音)を再生し、「明るさ・スヌーズ」ボタンを押すと5分間再生を止めることができます。こうなってくると、本格的に目覚まし時計の代わりになるもの、枕元のお供になってくれそうな予感がしてきました。

 

朝も夜もラジオ漬けの生活を楽しんでみる

ラジオそのものから遠ざかっていた筆者にとって、実は自宅でラジオを聴くこと自体がかなり久々。しかし、何か集中して聴くわけでもなく、うっすらとラジオの音を流しているのはやはり心地いいものでした。今回、タイマーまわりの機能が充実していることがわかった「CFD-S401」を枕元に置き、朝起きる時にも、夜寝る前にもラジオ漬けという生活を体験してみることに。

 

就寝時に便利な「おやすみタイマー」は、15分・30分・60分・90分のいずれかが経つと自動的に電源をオフにする機能。真夜中のNHK FMで歌謡曲をうっすらと聴きながら床につくと、いつも以上にスーッと眠りにつけてびっくり。

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「おやすみタイマー」と同時にセットしておくこともできるのが「めざましタイマー」。朝イチで流すBGMとしてもラジオをセットします。開始時の音量は任意で設定できるので、朝なかなか起きられない人はボリューム大きめが良さそう。

 

ラジオに起こされる朝は、うっすら聞こえてくるDJのおしゃべりになんとなく耳を傾けるうちに目が覚める感じがなかなか新鮮。慣れてきたら毎朝のラジオのタイムテーブルを調べておいて好きな番組で目覚めてみるのもいいな……と思いました。

 

現代的にデザインされたソニーらしいラジカセ

いい意味でラジカセっぽくない、ラジカセではない今風のなにかという存在感がある本製品。特にタイマーまわりの充実と大きな液晶画面により、ベッドサイドの時計としての機能を兼ね備えているのはいい感じ。カセットテープのみ、最長1時間までと制約はあるもののラジオのタイマー予約に対応しているのもポイントでした。これは留守中、就寝中でも録っておきたいラジオ番組があるユーザーには欠かせない機能でしょう。

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また、高音・低音などの調整機能がない代わりに常にバランスを保っていた音質も好印象。ファンクションごとに最適なイコライザが設計されているらしく、就寝前の小さな音量でもラジオが耳ざわりよく聴こえたあたりにその効果が表れていた感じ。一日“ラジオ漬け”の生活、これなら楽しめそうですよ。

 

【SPEC】
・ワイドFM:対応
・録音機能:CD/ラジオ(タイマー予約可)/外部入力→カセットテープ
・入出力端子:ヘッドホン端子、マイク端子(外部入力端子兼用)
・MP3再生:対応
・乾電池駆動:単2形×6
・サイズ:W320×H134×D199mm
・重量:約2.4kg
・本体カラー:ブラック、ホワイト、ベージュ
・リモコン:─