依然としてブームが続くアナログレコードですが、初心者には少々ハードルが高く感じられます。オーディオテクニカの新しいアナログプレーヤー「AT-PL300BT」は、手軽に使えるうえ約2万円のリーズナブル価格。エントリーに最適な一台です。
AT-PL300BT
実売価格2万1470円
駆動方式ベルトドライブ、回転数毎分33 1/3/45、ワウフラッター0.25%、消費電力3W
SPEC●駆動モーター:DCサーボ●SN比:>45dB●カートリッジ:VM型ステレオカートリッジ●出力電圧:2.5mV(PHONO)、200mV(LINE)●サイズ/質量:W360×H97×D356mm/約3kg
レコード盤を本体にセットしてスタートボタンを押すだけで、手軽に音楽を再生できるエントリー向けのレコードプレーヤー。Bluetoothでのワイヤレス伝送も可能で、対応するヘッドホンやスピーカーで楽しめます。
ワイヤレス時代に相応しいアナログレコード入門機
アナログレコードを聴くには、プレーヤーのほかにアンプやスピーカーなど、多くの機器が必要ですが、新規でこれらをすべて買い揃えるのは大変です。しかし、オーディオテクニカのエントリー向けアナログプレーヤーAT-PL300BTなら、そんなハードルを乗り越えられます。本機はBluetooth伝送により、再生した音楽を、対応するワイヤレススピーカーやヘッドホンで楽しめるんです。
アナログプレーヤーはターンテーブルのほか、トーンアームにカートリッジなど色々なパーツで構成される複雑なオーディオ機器。これらを選ぶだけでも初心者にとっては難題ですが、本機は商品パッケージに必要なパーツがすべて揃っているのが利点です。箱から出して簡単な組み立てを済ませたら、あとは本体の電源を入れて、レコード盤を乗せるだけ。スタートボタンを押すと、針をレコードに落として再生するまでフルオートで行えます。
ヘッドホンなどBT機器とのペアリングもシンプル。本体天面のコネクトボタンを長押しして待てば自動で接続されます。手軽ではあるものの、音が鳴ったときの喜びはひとしお! 思わずたくさんのレコードを買い揃えて聴いてみたくなり、アナログ再生の楽しみにハマること間違いありません。
摩耗した針は交換できますが、異なる種類のカートリッジを取り付けることは不可。パーツの違いによる音の変化は楽しめません。ただし、有線でアンプやスピーカーに接続して好きな音に仕上げることは可能。アナログオーディオ上級者には少々物足りませんが、ワイヤレスというイマドキらしいアイデアを生かした良品です。
結論!
音質:3.5
操作性:5
機能性:3
設置性:5
本体は約2万円と安価で、普段使っているBTオーディオ機器を活用できます。音質や機能を求めるより、低予算でシンプルに楽しみたい人にオススメ。省スペースで設置できるのもメリットです!
Bluetooth接続でヘッドホンに飛ばせる!
ATH-AR5BT(上記画像中央)
実売価格2万1340円
型式密閉ダイナミック型、ドライバー径45㎜、再生周波数帯域5Hz〜40kHz、インピーダンス39Ω
高音質なaptX/AACコーデックに対応するBluetoothヘッドホン。専用設計の45㎜径ドライバーを搭載し、伸びのある高域からレスポンスの良い低域まで鳴らします。有線接続時にはハイレゾ音源も忠実に再生可能です。
※:ATH-AR5BTに限らず、Bluetooth対応のヘッドホンやイヤホン、スピーカーに転送して音を出せます。
【解説してくれた人】
AVライター
山本 敦さん
オーディオ機器の最新事情に精通し、新製品や新技術にいち早く触れることを信条とするAVライター
協力:楽天市場