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2017/10/9 13:00

【デジタル一眼の選び方】エントリーからミドルクラスの新定番をプロが検証!

現在、デジタル一眼レフの勢力図が大きく変化しており、新定番といえる高性能機も登場。本記事ではエントリー〜ミドルクラスの一眼を、カメラのプロ4人の証言を基に検証していきます。

 

【検証した人】

●カメラマン青柳敏史さん

専門分野は天体撮影。最新デジイチの高感度性能に注目している。

●編集・ライター河野弘道さん

「デジキャパ!」などを手がける。EOS 9000Dの連写性能に驚いた。

●カメラマン吉森信哉さん

キヤノン EOS 8000Dを愛用。9000Dへの買い替えを画策中だ。

●CAPA編集部員畠野之裕さん

老舗カメラ専門誌の編集者。エントリー機の機能の充実に注目。

 

高画質で高機能、高コスパが「定番」カメラとなる条件

クラスの「定番」となるには、高画質で、機能も充実し、しかもお買い得であることが必須。新製品の「定番」候補をチェックしました。エントリー機のイチオシは、EOS Kiss X9。

 

「ライブビュー撮影が快適。一眼レフとミラーレスのいいとこ取りです」(畠野さん)

 

初・中級機では、同社のEOS 9000Dが目を引きます。

 

「中級機に引けを取らない性能。しかも軽量で使いやすいのも大きな魅力です」(青柳さん)

 

中級機では、ニコンのD7500に注目。上位機D500同様のセンサーや画像処理エンジンを採用し、連写や高感度撮影に強いです。

 

「室内スポーツなども安心して撮れるポテンシャルです」(吉森さん)

 

【エントリークラス編】

「エントリークラス」に求めたい3条件

・高精細な描写を実現する2000万以上の画素数

・撮影の自由度を高めるバリアングルモニター

・上記の条件を満たしつつも扱いやすい500g以下設計

 

【最注目モデル】

バリアングルモニター採用の最軽量モデルで抜群に軽快!

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キヤノン
EOS Kiss X9
実売価格7万3029円(ボディ)

タッチ操作に対応するバリアングル式液晶モニターを新搭載し、撮影アングルの自由度がアップした。AFや連写性能も高水準で、動きモノ撮影にも強いです。●有効画素数:約2420万●実用ISO感度:100〜25600●連写:約5コマ/秒●動画:フルHD/60p●サイズ/質量:W122.4×H92.6×D69.8mm/約453g(ブラック)

 

 

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X7よりも約50g重いものの、バリアングルモニター採用機では最軽量。グリップも深めで扱いやすいです。

 

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タッチ操作対応のバリアングルモニター採用。ローアングル撮影でも無理のない姿勢で撮影できます。

 

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一眼レフの上級機に匹敵する有効約2420万画素を実現。さらに、14bit信号処理に対応したことで、夕焼けなどの階調を滑らかに再現できます。

 

【プロの評価】

◎入門機でも動きモノに対応できる高速連写

「連写は最高約5コマ/秒と、エントリーモデルしては十分な性能。よほど速い被写体でなければ対応できます」(吉森さん)

◎上位機のサブとしても最適な画質と性能

「小型・軽量でサブ機としても魅力的。画素数がアップし、上位カメラと併用する場合も違和感なく使えます」(河野さん)

△4K動画の撮影に非対応なのは残念

「バリアングルモニター採用で動画も撮影しやすくなりました。4K動画撮影に対応しないのは少し残念!」(青柳さん)

 

【エントリークラスその他の注目モデル01】

高速・高精度のAFで動く被写体にも強い

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キヤノン
EOS Kiss X8i
実売価格8万3530円(ボディ)

有効約2420万画素のバリアングルモニター搭載モデル。高速・高精度のオールクロス19点AFセンサーを採用します。質量はX9よりやや重いです。●有効画素数:約2420万●実用ISO感度:100〜12800●連写:約5コマ/秒●動画:フルHD/30p●サイズ/質量:約131.9×H100.7×D77.8㎜/約555g

 

【エントリークラスその他の注目モデル02】

暗所での撮影も快適なハイコスパモデル

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ニコン
D3400
実売価格4万2800円(ボディ)

有効2416万画素で、秒間約5コマの連写に対応。最高ISO25600と暗所撮影にも強い。ただし、モニターは固定式です。購入しやすい価格も魅力。●有効画素数:約2416万●実用ISO感度:100〜25600●連写:約5コマ/秒●動画:フルHD/60p●サイズ/質量:約124×H98×D75.5㎜/約445g

 

【プレミアムエントリークラス編】

「プレミアムエントリークラス」に求めたい3条件

・動きモノ撮影に対応する高速なAFと連写性能

・撮影の合間でも素早く設定が行える操作性

・アウトドアでの撮影時に携行が苦にならない軽量性

 

【最注目モデル】

高速・高精度なAFと連写性能で運動会の撮影に最適な1台!

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キヤノン
EOS 9000D
実売価格10万7660円(ボディ)

このクラスでは高速な約6コマ/秒の連写性能を誇ります。バリアングルモニターや背面のサブ電子ダイヤルを装備するなど、上位モデルに劣らないほどの操作性も魅力。●有効画素数:約2420万●実用ISO感度:100〜25600●連写:約6コマ/秒●動画:フルHD/60p●サイズ/質量:約W131×H99.9×D76.2㎜/約540g

 

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ライブビュー撮影時はタッチAFやタッチシャッターに対応。バリアングル液晶で撮影の自由度が高いです。

 

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AF測距点は45点で、ファインダー撮影時は画面の広い範囲でAF可能。ストレスなく撮影できます。

 

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+0.7の露出補正で、花を明るめに撮影。背面ダイヤルのワンアクションで素早く設定できました。有効約2420万画素で、写真の精細感は十分です。

 

【プロの評価】

◎動きモノの撮影で「いい瞬間」を捕捉

「オールクロス45点AFと高速連写が魅力。運動会で悪戦苦闘していたユーザーも『いい瞬間』を捕捉できます」(畠野さん)

◎サブ電子ダイヤルで操作性は上位機並み

「サブ電子ダイヤルを備え、上位機と同等の操作性。それでいて軽量なので、ユーザーを問わず満足できます」(青柳さん)

△軽量で扱いやすいが耐久性の面では不安

「一般的な中級機より軽量で、ラクに扱えます。一方で手にした際の剛性感や質感は劣り、耐久性の面で不安も」(吉森さん)

 

【プレミアムエントリークラスその他の注目モデル01】

視野率約100%誇るファインダーを搭載

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リコー
PENTAX K-S2
実売価格7万2100円(ボディ)

視野率約100%のファインダーを搭載します。最高5.5コマ/秒の連写やバリアングルモニター採用など、必要十分以上の性能を備えた実力機。●有効画素数:約2012万●実用ISO感度:100〜51200●連写:約5.5コマ/秒●動画:フルHD/30p●サイズ/質量:約W122.5×H91×D72.5㎜/約678g

 

【プレミアムエントリークラスその他の注目モデル02】

独自アプリを利用したスマホとの連携が秀逸

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ニコン
D5600
実売価格6万8630円(ボディ)

タッチ操作対応のバリアングルモニターを備え、ライブビュー撮影が快適。アプリを使って、シャッターを切るたび画像をスマホへ自動転送できます。●有効画素数:約2416万●実用ISO感度:100〜25600●連写:約5コマ/秒●動画:フルHD/60p●サイズ/質量:約W124×H97×D70㎜/約465g

 

 

【ミドルクラス編】

「ミドルクラス」に求めたい3条件

・ISO感度51200以上で暗所でもキレイに撮れる

・可動式&タッチ操作に対応するモニター

・高精細で滑らかな4K動画の撮影に対応

 

【ミドルクラス最注目モデル】

上位モデルと同じセンサーを採用したことで画質が向上

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ニコン
D7500
実売価格12万9770円(ボディ)

上位機D500と同等の2088万画素センサーを採用し、約8コマ/秒の連写を実現。タッチ操作対応のチルト式モニターを搭載しました。4K/30pの動画撮影にも対応します。●有効画素数:約2088万●実用ISO感度:100〜51200●連写:約8コマ/秒●動画:4K/60p●サイズ/質量W135.5×H104×D72.5mm/約720g

 

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51点の測距点により、高速・高精度のAFを実現。最中央の1点は−3EVの暗さでもAFできます。

 

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連写モードは約8コマ/秒の「CH」のほか、低速連写の「CL」を用意。約1〜7コマ/秒に設定できます。

 

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画素数は有効2088万と多くないが、高精細で階調も自然。高感度撮影時のノイズも少ないです。(メーカー提供画像・撮影/Scott.A.Woodward)

 

【プロの評価】

◎高感度に強くなり撮影の幅が広がった

「D7200から画素数は減ったものの、高感度撮影に強くなり、撮影シーンが広がりました。天体撮影でも活躍」(青柳さん)

◎室内での撮影でも失敗なくキレイに

「ピクチャーコントロール『オート』やフリッカー低減機能を搭載。室内でもカメラ任せで気軽に撮れます」(吉森さん)

△ライブビューでのAFはやや遅い

「チルト式モニターや4K動画撮影機能は◎。像面位相差AFには非対応で、ライブビューAFが遅いのは残念」(河野さん)

 

【ミドルクラスその他の注目モデル01】

最高ISO感度819200で暗所での強さは圧倒的

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リコー
PENTAX KP
実売価格11万1900円(ボディ)

最高ISO感度819200を達成し、薄暗い場所でもキレイに撮れます。視野率約100%のファインダーや、約7コマ/秒連写により使いやすいです。●有効画素数:約2020万●実用ISO感度:100〜819200●連写:約7コマ/秒●動画:フルHD/60i●サイズ/質量:約W131.5×H101.0×D76.0mm/約703g

 

【ミドルクラスその他の注目モデル02】

約10コマ/秒の連写で動きモノ撮影に強い

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キヤノン
EOS 7D Mark Ⅱ
実売価格18万1400円(ボディ)

約10コマ/秒の連写や、視野率約100%のファインダーなどが魅力。有効約2020万画素で、オールクロス65点AFに対応します。モニターは固定式。●有効画素数:約2020万●実用ISO感度:100〜16000●連写:約10コマ/秒●動画:フルHD/60p●サイズ/質量:約W146.6×H112.4×D78.2mm/約910g