写真をキレイに撮るために最も重視すべきなのは、センサーやレンズの性能。「背景がボケた写真を手軽に撮影したい!」と望む人は、ここで紹介する大型センサー搭載モデルがオススメです。
一芸に秀でた機種など個性的なモデルにも注目
カメラは「暗い場所」や「動く被写体」などの撮るシチュエーションによって、重視すべき性能が変わるもの。とはいえ、基本となるのは、センサーとレンズの性能。これを踏まえたうえで、使い道に応じた機能を持つカメラを選ぶのが正解です。
35㎜フルサイズセンサーは、プロやハイアマチュア向けの一眼レフに搭載されています。多くの一眼レフやミラーレス上位機は、その半分以下の面積となるAPS-Cが一般的。コンデジだと、より小さいサイズとなります。
しかし、富士フイルム X70のように、APS-Cセンサーを採用するコンデジが登場。光学30倍以上のズーム性能を持つレンズを備えるモデルも増え、コンデジでも一眼レフに匹敵する画質で撮れるようになってきました。
背景がボケている写真を手軽に撮りたいなら!
レンズ交換でボケ効果を引き出せるキヤノン EOS 80Dがオススメ!
センサーが大きい一眼レフは、レンズ交換も可能でダイナミックなボケ描写を実現。EOS 80Dは基本性能が高く、様々な被写体に対応してくれます。
キヤノン
EOS 80D
実売価格14万3920円
(18-55㎜レンズキット)
【センサー:APS-Cサイズ2420万画素】
【シャッター速度:30~1/8000秒、バルブ】
【ISO感度:100~25600】
【動画:フルHD/60p】
CA(クリエイティブオート)を搭載し、初心者でも背景をボカした写真が撮りやすいモデル。独自の像面位相差AFの採用で、AFが高速になったのも魅力です。
【SPEC】
撮像素子:22.3×14.9㎜ 2420万画素CMOS
レンズ:18-55㎜F3.5-5.6
連写:7コマ/秒
マウント:キヤノンEF
液晶:3型104万ドットタッチ
サイズ/質量:約W139×H105.2×D78.5㎜ /約730g
センサーは像面位相差AF「デュアルピクセルCMOS AF」に対応しています。
「クリエイティブオートモード」を採用。直感的に操作できるのが特徴です。
作例写真。EOS 80Dに50㎜F1.8レンズを装着しました。絞りをF1.8にして撮影し、背景を大きくボカして手前のカップだけを際立たせています。(撮影/吉森信哉さん)
【コチラもオススメ!】
一眼並みの画質の高級コンパクト富士フイルム X70は破格のボケ描写!
背景をボカすには、センサーの大きな機種が有利。一眼レフクラスの大型センサーを採用するX70なら、コンパクトのレベルを超えたボケが得られます。
富士フイルム
FUJIFILM X70
実売価格8万6770円
【センサー:APS-CサイズX-Trans CMOSⅡ 1630万画素】
【シャッター速度:30~1/32000秒、バルブ】
【ISO感度:100~51200】
【動画:フルHD/60p】
コンデジながら同社の一眼レフX-T1と同じAPS-Cサイズセンサーを採用。レンズは28㎜ 相当F2.8で、ボケ描写が抜群です。操作系はダイヤル中心で、設定内容をひと目で確認できます。
【SPEC】
撮像素子:23.6×15.6㎜ 1630万画素X-Trans CMOSⅡセンサー
レンズ:28㎜相当F2.8
連写:8コマ/秒
液晶:3型104万ドット
サイズ/質量:約W112.5×H64.4×D44.4㎜/約340g
クラシカルなデザイン。シャッター速度や露出補正はダイヤル式になっています。
レンズは撮影時に突出しません。鏡筒部分には、コントロールリングや絞りリングを備えます。
作例写真。絞りF2.8の開放で花に近寄って撮影し、バックにある花を大きくボカしています。滑らかでクセの少ないボケ描写ですね。(撮影/吉森信哉さん)
【URL】
キヤノン http://canon.jp/
EOS 80D http://cweb.canon.jp/eos/lineup/80d/
富士フイルム http://fujifilm.jp/index.html
FUJIFILM X70 http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/x/fujifilm_x70/