AV
2016/5/15 19:00

ハイレゾオーディオのお悩み解決! よくある質問15選 その2

ハイレゾ再生は決して難しくありませんが、ビギナーが乗り越えねばならない壁もあります。そこで、アイテム選びの基本から、正しい機器のメンテナンス法まで、AVのプロ・鳥居一豊さんが初心者の悩みを解決します!

 

 

【お悩み】
組み合わせるオーディオ機器のメーカーは統一したほうが良いのでしょうか?

メーカーを揃えると音のバランスが良くなります
プレーヤーやアンプ、スピーカーといった単品のコンポは、メーカーが組み合わせを意識したシリーズモデルをラインナップしていることが多いです。デザインや音のバランスが最適化されており、これらを揃えればまず間違いありません。ただし、メーカーの異なる組み合わせによって、自分だけのシステムを構築し、音質を追求するのもオーディオの醍醐味。まずは同じメーカーで揃え、スピーカーなどを個別に買い換えながら、音の変化を体験してみましょう。(鳥居さん)

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↑同一メーカーによる製品の組み合わせは、音質だけでなく見た目も◎。最初は同じメーカーで揃えるのもアリです

 

【お悩み】
USB DAC、スピーカー、アンプのなかで最も音質を左右する機材はどれですか?

“出口”となるスピーカーがシステムの音を決めます
オーディオシステムのなかで最も音質に影響するのは、最終的に電気信号を音として出すスピーカー。それ以外が同じ機材でも、スピーカーを変えるだけで音は別物になります。同様に、ポータブルオーディオではヘッドホンが重要。ただし、スピーカーやヘッドホンの実力をフルに引き出すにはアンプの実力が伴わなければならないし、音源そのものの情報量を求めるならばプレーヤーのグレードアップが効果的ですが、ほかの機器も決して疎かにできません。(鳥居さん)

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↑システムのなかでどれかひとつをグレードアップするなら、スピーカーを選ぶのが正解

 

【お悩み】
セット売りのコンポと単品コンポ、どちらを購入するか迷っています……

手軽に使うならセット売りで拡張性を考えるなら単品がオススメです
セット売りのコンポは、各機器を個別に選ぶ必要がないので、初心者にオススメ。また、メーカーがトータルのバランスを考慮して設計しているので、音のまとまりが良く、安心感があります。単品コンポは、個々にアイテムを選ぶ必要はあるものの、スピーカーだけ個別に買い換えるなど、後でグレードアップさせやすい利点も。システム全体の音質バランスを取るには機器選びの難易度は少々高くなりますが、長くオーディオと付き合うならばぜひ挑戦してみてください。(鳥居さん)

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↑単品アンプの背面。RCAや光デジタルなど多くの端子を備えており、多彩な単品機器と接続できます

 

【お悩み】
ヘッドホンを使ってハイレゾ再生をしたいのですが、機器を揃えるのが大変そう……

1台でハイレゾ再生できるヘッドホンがオススメです
屋内でヘッドホンを使ったハイレゾリスニングを楽しむ場合、プレーヤーはもちろん、USB DACやアンプが必要。すべてを新たに買い揃えるとなると、かなりの出費となります。そこでオススメなのが、USB接続に対応するヘッドホン。USBケーブルでPCとダイレクトに接続してハイレゾ再生が楽しめる、利便性の高いアイテムです。深夜にインドアで手軽にハイレゾ音源を楽しみたいという人には特に、下ようなヘッドホンの導入をオススメします。(鳥居さん)

PCとUSB接続できるヘッドホン

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オーディオテクニカ
ATH-DN1000USB
実売価格6万870円
192kHz/24bit音源の再生に対応。デジタル音声処理技術「Dnote」により、原音に忠実な音が楽しめます。

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ソニー
MDR-1ADAC
実売価格3万5200円
USB DAC機能を内蔵。PCM192kHz/24bit、DSD 5.6MHz(PCM変換)の再生に対応します。

 

【URL】

オーディオテクニカ https://www.audio-technica.co.jp/

ATH-DN1000USB  https://www.audio-technica.co.jp/atj/show_model.php?modelId=2665

ソニー http://www.sony.jp/

MDR-1ADAC  http://www.sony.jp/headphone/products/MDR-1ADAC/