AV
カメラ
2018/11/6 21:10

【撮影旅】これぞ一眼カメラの醍醐味! パナのミラーレス&交換レンズを駆使して青梅線沿線を撮り歩く旅

望遠ズームで遠景近景の自然美をクローズアップ!

続いて、多摩川沿いに続く御岳渓谷遊歩道を歩きながら「沢井~御岳」間の、自然豊かな渓谷風景をじっくりと撮影する。

 

遊歩道は川の両側にあって、沢井~御岳間には3本の小さな橋が架けられている。周囲の景観に応じてその橋を渡り、遊歩道周辺の植物や、対岸の渓谷風景を的確に切り取ってみたい。

 

そして、対岸の渓谷風景や渓流の一部分を切り取るには、中望遠から超望遠域までカバーできる望遠ズーム「LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.」(実売価格19万710円)が威力を発揮する。

↑400mm相当の超望遠域までカバーする、小型軽量設計で機動性の高い望遠ズーム「LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.」。望遠域でも十分な手ブレ補正効果が得られる「Dual I.S.2」に対応

 

通常、400mm相当の超望遠域ともなると、三脚を使用しないと構図の安定が保ちにくいし、不用意なカメラブレも発生しやすくなる。だが、この高性能な望遠ズームは、LUMIX G9 PROボディとレンズの手ブレ補正を連動させる「Dual I.S.2」に対応。だから、望遠域でも十分な手ブレ補正効果が得られる。そのため、三脚を使用しなくても、快適かつ高画質な“望遠~超望遠撮影”が可能なのだ。

 

また、この50-200mm望遠ズームは、ズーム全域で0.75mまで接近でき最大撮影倍率も「0.5倍相当」と非常に高い。それを生かし、遊歩道の近くに咲いていたヒガンバナを少し離れた位置から望遠端の画角で切り取る。ピント位置に迷う被写体&切り取り方だが、ここでは画面内で目立つシベの先端部にピントを合わせた。周囲の木々による暗めの背景で、花の色鮮やかさやフォルムが強調される印象的な1枚に仕上がった。

パナソニック LUMIX G9 PRO LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.(200mmで撮影) 絞り優先オート F4 1/40秒 +0.7補正 WB:晴天 ISO800

 

↑同じシーンで100mm相当の中望遠域を使ってごく普通にヒガンバナを撮影したもの。花の特徴はよくわかるし、周囲の状況や雰囲気も悪くない。だが、作品としてのインパクトや印象は弱い

 

続いて、沢井~御岳間の3つの小さな橋のなかで、いちばん御岳駅に近い「御岳小橋」の上から、渓流のなかの岩場を切り取る。だが、普通に撮影すると平凡な描写になりがちだ。そこで、低速シャッターで川の流れや波頭を大きくぶらして、岩場の存在感と流れの動感を表現してみた。

パナソニック LUMIX DC-G9 LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.(70mmで撮影) シャッター優先オート F13 1/8秒 -0.3補正 WB:晴天 ISO200

 

この御岳小橋は“吊り橋”なので、橋の上にいると足場が微妙に揺れているのがわかる。そのため、低速シャッターで撮影する際には、(極端な低速でない限り)三脚を使用するよりも、LUMIX G9 PROの強力な手ブレ補正機能を利用したほうがシャープに写せる可能性が高い。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4