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2018/11/13 19:13

4Kチューナー内蔵&レグザエンジン搭載で10万円! ジェネリックを超えた4K液晶テレビ「A6800」

ハイセンスジャパンは、東芝映像ソリューションと共同開発した映像エンジン「レグザエンジンNEO」を搭載したBS/CS 4Kチューナー内蔵の液晶テレビ「A6800シリーズ」を12月初旬より発売します。ラインナップは50型の「50A6800」(実売予想価格10万円前後)と43型「43A6800」(同9万円前後)の2機種。

↑A6800シリーズは50型(下段)と43型(上段)の2サイズを展開

 

A6800シリーズは、12月1日より放送開始となるBS/CS 4K放送用チューナーを内蔵した4K液晶テレビ。最大の特徴は、東芝映像ソリューションと共同開発した映像エンジン「レグザエンジンNEO」を搭載していること。この「レグザエンジンNEO」は、東芝レグザに採用されている「レグザエンジン」から一部の高画質化技術を省いて、カジュアルな視聴用途に対応させたもの。今後発売されるハイセンスブランドの一部のテレビにも搭載されていくとしています。

↑50型の「50A6800」

 

↑東芝映像ソリューションと共同開発した映像エンジン「レグザエンジンNEO」を搭載

 

また、HDR10やHLGといったHDR規格に対応しており、臨場感のある高コントラストな映像を再生。DCI-P3色域のカバー率90%を実現しており、色つぶれのないリアルな発色を再現します。さらに、従来モデルを購入したユーザーから、「ハイセンスのテレビは暗い寝室で見るとまぶしい」「明るすぎて一部が白飛びしてしまう」といった声が寄せられたことに対応し、室内の明るさなど視聴環境に応じて画質を自動調整する機能も搭載しています。

↑HDRに対応しハイコントラストな映像を実現

 

↑色つぶれのない自然な色表現

 

音質面では、臨場感のあるサウンドを再生する「ドルビーオーディオ」技術を採用するほか、低域や高域を強調してメリハリのあるサウンドを再生する「Hi-Sound Proデジタルイコライザー」機能を搭載。人の声を聞き取りやすくする「Clear Sound」機能も備えています。

 

新たに直感的な操作を可能にする独自のUI「VIDAA」を採用し、YouTubeやNetflixなど11のVODサービスを利用可能。2019年にはDAZNにも対応するとアナウンスされています。

 

このほか、レグザゆずりの機能として、最小遅延約0.83msecという「低遅延ゲームモード」も搭載。Googleアシスタント搭載スピーカーからの音声操作に対応するほか、対応機器であれば機器を買い替えてもHDDに録画した映像を再生できる「SeeQVault」にも対応しています。チューナーはBS/CS 4K放送用が1基、地デジ/BS/CS用は3基を搭載します。

 

今後も「レグザエンジンNEO」搭載モデルを順次投入

「ハイセンスジャパン 戦略&新TV発表会」に登壇した同社の李 文麗社長は、「生まれ変わる新しいハイセンスに期待してほしい」とコメント。また、磯部浩孝副社長は傘下におさめる東芝レグザブランドとの差別化について、「レグザはプロも認める高画質ブランドだが、ハイセンスはスタイリッシュで使いやすい点を訴求し、若年層に向けてアピールしていきたい」と説明していました。なお、「レグザエンジンNEO」の採用は現時点では国内向けモデルのみとなっており、グローバルモデルへの採用は「検討中」とのこと。

↑ハイセンスジャパンの李 文麗社長(左)と磯部浩孝副社長(右)

 

来年2月初旬から3月にかけては、「レグザエンジンNEO」を搭載したハイエンド4K液晶テレビ「ULEDシリーズ」や有機ELパネル採用の「OLED」モデルなども発売する予定で、ラインナップを充実させハイセンスブランドのシェア拡大を目指していくとしています。

↑会場に展示されたハイエンドの「ULEDシリーズ」後継機のサンプル

 

テレビの心臓部である映像エンジンに東芝レグザの技術を投入したことで、大幅な画質の向上を図った新生ハイセンスのA6800シリーズ。必要機能をしぼって低価格化された「ジェネリックテレビ」とは一線を画す製品として、格安テレビよりもある程度のクオリティを求めるユーザー層に受け入れられるかが、今後のシェア拡大のカギになりそうです。